ロスト・チルドレン

フランス 1995監督 ジャン=ピエール・ジュネ、マルク・キャロ脚本 ジャン=ピエール・ジュネ、マルク・キャロ、ジル・アドリアン 前作、デリカテッセンで描ききれなかったアパートの外の世界をそのまま映像化したような感じですが、本作の舞台がデリ...

ハロウィン

アメリカ 1978監督 ジョン・カーペンター脚本 ジョン・カーペンター、デブラ・ヒル ジョン・カーペンターの出世作であり、いわゆるアメリカンホラーにおける「不死身の殺人鬼もの」の原点となった作品。 13日の金曜日のジェイソンもエルム街の悪夢...

バンパイヤ

1966年初出 手塚治虫 もし現代に吸血鬼や狼男がこっそり生き残っていたら・・・という物語なんですが、これ、似たような設定でハリウッド映画ありましたね。 訴訟起こしたら勝てそうな気もしますが、タランティーノみたいに潔く認めたりはしないだろう...

フライングベン

1966年初出 手塚治虫 ずいぶんと行き当たりばったりなSF冒険活劇。 お忙しかったのだろうなあ、と推察してみたり。 なんとなく勇者ダンとW3を足して2で割ったような印象を持ったんですが、しゃべる犬が少年を助ける話だからそう感じただけかもし...

ペット・セメタリー

アメリカ 1989監督 メアリー・ランバート原作 スティーブン・キング 数多くの作品が映画化されたキングですが、その中でも強く印象に残っているのがこの1本。 そんなに手の込んだプロットではないんです。 まあ、キングの作品はどれも緻密な描写と...

マグマ大使

1965年初出 手塚治虫 少年向け巨大ロボアクション、と言った趣ですが、侵略SF風でもあり。 とりあえずアースさまはあれほど絶大な力を持ちながら、なぜマグマ大使に仕事を委任しているのかよくわからん。 自分が出ていった方が早く解決するだろうに...

ザ・ブルード 怒りのメタファー

カナダ 1979監督、脚本 デヴィッド・クローネンバーグ なんて薄気味悪い映画を撮るんだ、と私が若い頃腰を抜かしたのがこの作品。 いったいどういうヒントがあればこんなアイディアを思いつくんだ、と、初めて見たときは本当に驚愕しましたね。 とに...

W3

1965年初出 手塚治虫 地球よりも遙かに科学や文明の進んだ星に住む宇宙人達が、地球人の知らないところで実は銀河連邦を形成。 銀河連邦は争いの耐えぬ地球を滅ぼしてしまうかどうか結論を出すために地球に3人のスパイを送り込んだが・・・ってなオー...

SFファンシーフリー

1963年初出 手塚治虫 SFマガジンに連載された短編を集めた一冊。 日本の活字SFがようやく認知されだした頃のSFマガジンとあって、先生も気合いが入っていたのか、うるさい読者の目線を意識した大人向けのSFを描いてらっしゃいます。 たわいな...

新選組

1963年初出 手塚治虫 タイトルそのまま手塚版新撰組。 史実を好き勝手改変したストーリーを、先生はあとがきで「いい加減すぎた」と反省されていますが、個人的にはコレはコレで全然構わないと思う。 最近の時代劇の方がもっと滅茶苦茶やってます。 ...

ルイの9番目の人生

カナダ/イギリス 2015監督 アレクサンドル・アジャ原作 リズ・ジェンセン 9歳の誕生日を迎えるまでに8度の生死に関わる大事故を経験した少年ルイの、9度目の不運を描いたサスペンス。いや、ちょっと待て、9歳になるまでに8回死にかけた、ってど...

THE POOL ザ・プール

タイ 2018監督、脚本 ピング・ランプラプレング ワニのいる水深6メートルの廃プールに取り残されたカップルの、決死の脱出行を描いたシチュエーション・スリラー。 なぜ脱出行が決死になるかというと、プールから水が抜いてあるから。 6メートルも...

ゴーストランドの惨劇

フランス/カナダ 2018監督、脚本 パスカル・ロジェ 田舎の叔母の家を相続した親子三人を襲う理不尽な出来事を描いたホラー。 パスカル・ロジェ監督、6年ぶりの新作です。 いやもう本当にね、待ってましたよ私は、首を長~くして。 まさかこのまま...

ローズマリーの赤ちゃん

アメリカ 1968監督 ロマン・ポランスキー原作 アイラ・レヴィン 私がこれまで見たホラー映画の中で、1、2を争う怖さだったのが実は本作。 とはいえ多くのホラーファンが期待するような、スプラッターな血しぶきや異形の存在、禍々しさ満載の忌まわ...

ビッグX

1963年初出 手塚治虫 第二次世界大戦中、ナチスが開発した人間を巨大化する薬を手に入れた少年昭の活躍を描いたある種の変身ヒーローもの。 わかりやすい勧善懲悪なSFアクション、と言ってしまえばそれまでですが、痛快なのは確かです。 少年がその...

勇者ダン

1962年初出 手塚治虫 両親を亡くしたアイヌの少年コタンと、動物園行きの列車から脱走した虎、ダンとの種族を超えた友情と冒険の物語。 アイヌの残した宝を探す、というプロットも、その宝が実はなんであったか、というオチも、きちんと練られていて、...

CUBE

カナダ 1997監督 ヴィンチェンゾ・ナタリ脚本 ヴィンチェンゾ・ナタリ、アンドレ・ビジェリク、グレーム・マンソン 振り返るなら、後に大きなブームを巻き起こしたシチュエーションスリラーと呼ばれるジャンルに最初の一石を投じたのはこの作品だった...

アリと巨人

1961年初出 手塚治虫 一本のクスノキをシンボルとして戦中から戦後にかけ、親友同士である二人の数奇な運命を描いた人間ドラマ。 先生の得意そうなテーマで題材だと思うんですが、なにぶん掲載紙が中1コースと中2コースなので、どこか子供向きなのは...

白いパイロット

1961年初出 手塚治虫 少年サンデーに掲載された、冒険アクション。 独裁国家から逃げ出した少年達が最新鋭の戦闘機ハリケーンに乗って、独裁国家からの追っ手と闘う、というストーリーなんですが、もうほとんど異世界ファンタジーです。 とても現実の...

ふしぎな少年

1961年初出 手塚治虫 異次元をくぐり抜けたことが原因で時間を止める能力を持った少年、サブタンの冒険を描いた物語。 テレビドラマ化され「時間よ、止まれ」のセリフが流行したらしいんですが、全く知りません。 年配の方はご記憶されてるんでしょう...

ゼロ・グラビティ

アメリカ 2013監督 アルフォンソ・キュアロン脚本 アルフォンソ・キュアロン、ホナス・キュアロン あちこちで言われてますがもうね、映像は凄いんです。 地球を周回するスペースシャトルが舞台となる作品なんですが、ここまで宇宙空間の絶対温度3K...

ナンバー7

1961年初出 手塚治虫 後付けなカテゴライズをするなら大枠で戦隊もの。 人類が住めなくなるほど汚染された地球をいつか住めるようになる日まで、宇宙人の魔の手から護る7人の地球防衛隊の話。 いきなり地球規模で水爆戦が起こり、強制的にコールドス...

冒険放送局

1960年初出 手塚治虫 小学館の学習誌、小学4年生に掲載された幼年向け漫画。 ドラえもんでいうところの「もしもボックス」をストーリーの核に持ってきた作品ですが、はっきり言って破綻してます。 何が描きたかったんだ先生?って感じ。 いくら幼年...

孫文の義士団

中国/香港 2009監督 テディ・チャン脚本 チュン・ティンナム、グオ・ジュンリ、ジェームズ・ユエン、ウー・ビン さて、ドニーイェン主演、と堂々と書かれていますが、これ、大嘘です。 ドニーは物語中盤から出てくる共演者の1人に過ぎません。 群...