アリと巨人

1961年初出 手塚治虫

一本のクスノキをシンボルとして戦中から戦後にかけ、親友同士である二人の数奇な運命を描いた人間ドラマ。

先生の得意そうなテーマで題材だと思うんですが、なにぶん掲載紙が中1コースと中2コースなので、どこか子供向きなのは確か。

あまり掘りさげてじっくりとドラマが描かれることなく、どちらかといえばなにかと安直ではあるんですが、こういった試みが後の濃密な青年向き作品につながっていったのでは、と思うと興味深くはあります。

どっちかというと熱心なファン向きですね。

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