2025-05

BADDUCKS<バッドダックス>

2018年初出 武田登竜門双葉社webアクションコミックス 全4巻人と人以外の人種が共に暮らす世界で、縁もゆかりも無い3人の逃避行を描いたクライムアクション。男は組織に臓器を入れ替えられた人造人間、女は謎の少数種族で200年以上生きる娼婦、...

メガロザリア

2021年初出 みやまるんエンターブレイン青騎士コミックス 1巻(以降続巻)中世ヨーロッパっぽい世界を舞台に、どん底の人生から魔女の力を借りて一発逆転を狙う孤児だった女ロザリアを描いた悪徳のピカレスク。当たり前に王族が民を支配していて、貧富...

デスコ

2014年初出 カネコアツシエンターブレインビームコミックス 全7巻ギルドと呼ばれる謎の組織に所属する殺し屋連中の暗躍を描いたダーク・ファンタジー?主人公は「デスこ」と名乗る子どもの殺し屋なんですが、これが恐ろしいほどの腕利きで。大人顔負け...

21世紀の狐

1977年初出 小池一夫/田上憲治双葉社アクションコミックス 全3巻殺し屋を殺す殺し屋、として闇社会に暗躍する元特別警護警察官を描いたクライムアクション。うーん、殺し屋殺しなあ・・。なんか舌噛みそうというか、一周回って結局は同じ場所に立って...

関東平野

1976年初出 上村一夫双葉社アクションコミックス 全4巻昭和の絵師と呼ばれた漫画家、上村一夫の半自叙伝的戦後史。当時の劇画界隈を語るうえで必ず名前のあがる1人だったりしますが、私は同棲時代(1972~)しか彼の作品を読んだことがなくて。え...

シン・デレラ

2024 イギリス/アメリカ監督 ルイーザ・ウォーレン脚本 ハリー・ボックスリーこの映画を庵野よろしく「シン」で括ってしまおうとする姑息な思いつきがもう腹立つプー あくまのくまさん(2023)やマッド・マウス(2024)等々、ここ最近のホラ...

ヴェノム ザ・ラストダンス

2024 アメリカ監督、脚本 ケリー・マーセルさんざん笑わせられて、最後にはぐっと来る、エンタメの良質なサンプルのような作品ソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの唯一なヒットシリーズであり、三部作の最終作。前作はあんまり評価してなかった私で...

ジョーカー フォリ・ア・ドゥ

アメリカ 2024監督 トッド・フィリップス脚本 トッド・フィリップス、スコット・シルバー狂えるピエロの、戦慄のフィルム・ノワール賞レースを席巻し、10億ドルを突破する大ヒットを記録したジョーカー(2019)の続編。アメリカ本国では賛否両論...

Wet Moon ウェット・ムーン

2011年初出 カネコアツシエンターブレインビームコミックス 全3巻1960年代の日本を舞台に、殺人事件の犯人である女性を追う若き刑事を描いたクライム・サスペンス。んでまあ、これ、SOIL(2003~)のページでも同じようなこと書いてますけ...

BAMBI バンビ

1997年初出 カネコアツシエンターブレインビームコミックス 全6巻この漫画のことを知らない人のために、わかりやすく内容を要約して書くこと自体がなんか野暮な気がする一作。ま、至極感覚的に伝えるなら、タランティーノのキル・ビル(2003)に登...

SOIL ソイル

2003年初出 カネコアツシエンターブレインビームコミックス 全11巻新興住宅地そいるニュータウンにて発生した一家失踪事件に端を発する、不可解な出来事の数々を描いたサイコサスペンス。えー、適切な形容が思い浮かばなかったので、便宜上サイコサス...

陪審員2番

2024 アメリカ監督 クリント・イーストウッド脚本 ジョナサン・エイブラムズ本当の悪人は誰ひとりいない圧巻の法廷劇ある殺人事件で陪審員を務めることになった主人公が、偶然にも事件と自分に関わりがあることを知り、ジャッジする側としてどうあるべ...

Cloud クラウド

2024 日本監督、脚本 黒沢清黒沢ほどのベテランがこんな映画撮るとか、ちょっと理解が追いつかない転売で一儲けを目論む、冴えない工員を襲った悪意を描いたサイコサスペンス。うーん、なんなんですかね、この映画?黒沢清は昔から好きでずっと追っかけ...

シャーク・ガール

2024 アメリカ監督、脚本 ジャスティン・シルトン、ロブ・ザザリDVDジャケットのような場面は映画のどこにもない、つまりはそういうことだよ皆様方まあ、この手の映画に多くを期待してはいけない、ってことぐらいはわかってるつもりでしたけど、それ...

クレイヴン・ザ・ハンター

2024 アメリカ監督 J・C・チャンダー脚本 リチャード・ウェンク、アート・マーカム、マット・ホロウェイ多くの人から惜しまれながらの幕引き、とはならなかったようで今のところソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの最終作ではないか、と言われて...

神は銃弾

2023 アメリカ監督、脚本 ニック・カサベテスじっくりと丁寧な作劇が長所でもあり、短所でもあるボストン・テランの同名ベストセラー小説を映画化した作品。監督は名匠と名高いニック・カサベテスですが、お恥ずかしい話ながらニックの監督作を私は一作...

羊角のマジョロミ

2017年初出 阿部洋一角川書店ドラゴンコミックスエイジ 全3巻「私以外、みんな居なくなってしまえばいい」と願った少女の『思いが何故か具現化した世界』で生きる、男子高校生と後輩女子の物語。いや、阿部洋一らしい、といえば阿部洋一らしくはあるん...

地獄の教頭

2014年初出 大沼良太スクエア・エニックスヤングガンガンコミックス 1~6巻(以降続巻?)自分の信じる教育のためにはあらゆる手段を尽くす教頭先生、近衛修文の、狂気な指導を描いた異色の学園ドラマ。独特なプロットであったことは確かだと思うんで...

マッド・ブル34

1985年初出 小池一夫/井上紀良スタジオシップ劇画キングシリーズ 全27巻マンハッタンの犯罪多発地域34管区で警官を務める、スリーピーとダイザブローの活躍を描いたポリスアクション。日本人が主人公でない(一応、コンビの片割れであるダイザブロ...

魔物語 愛しのベティ

1980年初出 小池一夫/叶精作小学館ビッグコミックス 全17巻弱小ヤクザ組織のチンピラ肝川胆平と、魔界の頂点に君臨する大魔女ベティの夫婦愛を描く、一風変わったファンタジー。「ヤクザと魔女」という取り合わせが面白かったのは確か。構図としては...

葬流者

1972年初出 小池一夫/ケン月影スタジオシップ劇画キングシリーズ 全11巻尾張藩鏡番、唯一の生き残りである刑波之進の、根来黒葵との戦いを描いた時代劇。デティールは違いますが「尾張藩という巨大な権力にたった1人で立ち向かう武士」という構図が...

おのれ人間ども

2021年初出 八十八良エンターブレイン青騎士コミックス 全2巻人間の女と契り、子を成した遠野の大妖怪のムジナの、慣れぬ子育てを描いたホームコメディ。タイトルは思い出せないけど、どこかで読んだことのあるようなプロットだな、と最初は思ったんで...

樫村一家の夜明け

2022年初版 岡村星/沙村広明日本文芸社ニチブンコミックスなんで日本文芸社から沙村広明と岡村星の合作?と、突然すぎて目が点になったのがこの一作。Webや漫画ゴラク誌上で告知とかあったのかもしれないですけど、私の目にはとまらなかったものだか...

星のポン子と豆腐屋れい子

2013年初出 小原愼司/トニーたけざき講談社アフタヌーンKC流行らない豆腐屋一家にやってきた宇宙人ポン子と姉弟のドタバタを描いたSFコメディ。いやもうね、この単行本が発売された時はどういう奇跡か、とマジでぶったまげましたね。岸和田博士の科...