2024 アメリカ
監督、脚本 ジャスティン・シルトン、 ロブ・ザザリ

DVDジャケットのような場面は映画のどこにもない、つまりはそういうことだよ皆様方
まあ、この手の映画に多くを期待してはいけない、ってことぐらいはわかってるつもりでしたけど、それにしても、本当につまらなくてねえ、あくびが連鎖する有様でねえ、マジでこやつ、どうしてくれようか、と。
こっちはね、別段質の高さや優れた演出等、求めちゃいなくて。
お約束なジャンル映画を全うしてくれりゃ充分なんすよ、今回はさしずめサメ映画の人間版みたいな?
「人間をサメに見立てたアイディアが面白かったよね」と最後に言えりゃその夜はもうぐっすり、ってなものでね。
なんでこのネタを、こうも中途半端にお行儀よく仕上げるのか、ほんと神経を疑う。
みんな言ってると思うんだけど、これだとシャークガールじゃなくてヴァンパイアガールなわけですよ。
首筋に噛みつく描写しかない、っていったいどういうことなんだ?と。
シャークガール本人は「お腹が減ってたので食べた」とか言ってますが、そんなシーンは全く無くて。
せめて噛みちぎった腕なり足なり、ボリボリやってたら少しは盛り上がったんでしょうけど、口元が血で赤いだけでは、絵的にね、歯槽膿漏のオヤジとなんら大差なくてだね。
こんなの、言うなれば「ストリップ劇場へ胸高鳴らせておでかけしたら、ステージに水着のお姉さんしか出てこなかった」みたいなもんでね、100%看板詐欺に他ならんだろうが、って。
というか、この映画を監督してる二人、多分、サメ映画にもホラー映画にも愛情がない。
本当に好きな人が撮ったら絶対にこうはならない。
テリファー(2022)をちったあ見習え、って。
見てるこっちが吐き気を催すほど大サービスだぞ?テリファーは?スプラッターが好きで好きで仕方がないのが誰の目にも明らかだぞ?もちろん好みの問題は別として(私は嫌いだけどブレない点は評価する)。
シャークガールを名乗るならね、せめて片っ端から人間の首食いちぎって切り株量産するぐらいのことはやれよ、って。
それとも残虐度ひかえめでお子様がご覧になっても安心ですとでもいいたいわけ?
・・・うん、もういいです、惚れた腫れたで素敵に痴情沙汰な昼ドラでも撮ってればいいんじゃないですかね、こやつらは。
えー別段、これ以上書くこともないんだけど、あと、あえて言っておくとするならエンディングかな。
『シャークガール海へ帰る』などと、わけのわからん描写をしたかと思えば、場面変わって変なおっさんが突然登場「シャークガールを倒すために共闘しよう」とサブキャラの女子に持ちかける始末。
終わってなかったんかーい&続編撮る気やったんかーい!!
致命的に映画の作り方知らないド素人の仕事、ってわけじゃないのが余計に腹が立つ。
結局は「ボタンのかけ違え」ってことなんでしょうけど、ボタンとか気にしてるからこのざまなんだよ、全部引きちぎってこい!ということで、もうこの映画のことは今日限り忘れる、それじゃまた次回、ごきげんよう。
ねじレート 21/100