90年代

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  • 2020.06.24

墓標の町

1993~94初出 伊藤潤二朝日ソノラマハロウィン少女コミック館 <収録短編>肉色の怪墓標の町許しアイスクリームバス なんといっても出色なのはやはり表題作「墓標の町」。 息を引き取った人がその場で石柱化を始め、やがては完全な墓標となる町での怪異を描いた一遍なんですが、もちろんそんな町なんてあろうはず […]

  • 2020.06.23

首吊り気球

1993~94年初出 伊藤潤二朝日ソノラマハロウィン少女コミック館 <収録短編>血玉樹首吊り気球あやつり屋敷 初読時、あまりの奇想とおぞましさに強烈な衝撃をうけたのが表題作「首吊り気球」。 一体何をきっかけにすれば、首を吊ろうと襲って来る気球の話なんて思いつくのか、もう本当にド肝を抜かれましたね。 […]

  • 2020.06.23

うめく排水管

1993年初出 伊藤潤二朝日ソノラマハロウィン少女コミック館 <収録短編>超自然転校生うめく排水管双一の誕生日富江・復讐 「超自然転校生」も悪くはないんですが、やはり表題作「うめく排水管」につきるでしょうね。 排水管にストーカーが潜む、ってどこのデタラメなSFなんだよ、って話なんですが、これがちゃん […]

  • 2020.06.22

布製教師

1992年初出 伊藤潤二朝日ソノラマハロウィン少女コミック館 <収録短編>落下相部屋旅館布製教師押切異談・壁 双一シリーズが表題作で一遍収録。 あんまり好きじゃないシリーズであることは以前にも書いたんですが、今回に限っては着想が結構ぶっ飛んでて意外と悪くない。 なんせ教師が次々と綿の詰まった等身大の […]

  • 2020.06.20

路地裏

1992年初出 伊藤潤二朝日ソノラマハロウィン少女コミック館 <収録短編>遺書路地裏押切異談ファッションモデル双一の楽しい日記双一の家庭訪問 押切異談シリーズが1篇と、双一シリーズが2編収録。 双一シリーズは以前書いたようにあんまり好みじゃないんで特に言及することもなし。 押切シリーズは異次元をテー […]

  • 2020.06.20

楽しい夏休み

1991初出 伊藤潤二朝日ソノラマハロウィン少女コミック館 <収録短編>楽しい夏休み薄命侵入者寒気案山子楽しい冬休み 作者の作風においてもうひとつの機軸といえるホラーギャグ路線の作品「双一シリーズ」が初収録。 ただ、個人的には伊藤潤二のホラーギャグって、私はあんまり好きじゃないんですね。 そもそもが […]

  • 2020.06.19

首のない彫刻

1991年初出 伊藤潤二朝日ソノラマハロウィン少女コミック館 <収録短編>ペンフレンド橋サーカスが来た蜂の巣地図の町首のない彫刻 なんかもう、この世の風景と思えん、と初読時震え上がったのが「橋」。 山奥の集落にのみ伝わる特異な祭祀の話、と思わせておいて、いざ読み終わってみればただ忌まわしく昏い悪夢で […]

  • 2020.06.19

脱走兵のいる家

1990年初出 伊藤潤二朝日ソノラマハロウィン少女コミック館 <収録短編>いじめっ娘脱走兵のいる家生霊の沼赤い糸中古レコード贈る人 この単行本ぐらいから伊藤潤二は俄然その本領を発揮してきます。 絵柄も安定してきて全盛期に近いタッチに。 やはり必読なのは「赤い糸」「中古レコード」あたりでしょうか。 特 […]

  • 2020.06.18

屋敷

1990年初出 伊藤潤二ハロウィン少女コミック館 <収録短編>接吻屋敷父の心耐え難い迷路 「富江」シリーズが2編収録されてます。 今回の富江、もうほとんど遊星からの物体X状態です。 すごいことになってます。 他2編は独立した短編なんですが、さほど突出した出来とはいえず。 サイキックを題材にした「父の […]

  • 2020.06.06

隣人13号

1999年初出 井上三太幻冬舎コミック文庫 全3巻 自分の中にもう一つの殺戮者たる人格を持つ男の、狂った復讐劇を描いた作品。 映画にもなった作品ですが、結論から言うと私の場合、特に印象に残るものはありませんでしたね。 いじめの問題に焦点をあてたことが世相を反映していてタイムリーだったかもしれませんが […]

  • 2020.06.01

外道の書

1990年初出 イダタツヒコ河出書房新社九龍コミックス いわゆる不思議な力が宿る本とか、人皮でできた魔道書とかその手のアイディアは古くから多くの物語で形にされてきたように思うんですね。 そういう意味で題材に斬新さはない。 また、過去の類似作を凌駕するだけの仕掛けもない。 もっと忌まわしく、禍々しい物 […]

  • 2020.06.01

HERALD

1998年初出 イダタツヒコ講談社ヤンマガKC 全2巻 地方の童歌をキーワードに連続する殺人事件を描いたサスペンスホラー。 惜しいところまでいってる、とは思うんです。 都市伝説の真相を探る事が主人公の出生地でもある山奥の寒村でおこった過去の忌まわしい出来事にリンクしていく、という展開は、いかにも当時 […]

  • 2020.05.31

ラウドの怪人

1993年初出 イワフチヤスナリ講談社アフタヌーンKC 明らかにファントム・オブ・パラダイスが下敷きになっているな、と思われる作品ですが、わかりやすい復讐劇や変身する主人公はアメコミや70年代実写ヒーローもののようであり、ラスボスがあの人という展開は香港映画のようでもあり、でも結局少年ジャンプか、と […]

  • 2020.05.30

恋の門

1998年初出 羽生生純エンターブレインビームコミックス 全6巻 作者の名を世に知らしめた出世作。 いかにも「らしい」キャラ設定の特異さや、突拍子もない展開、王道たるラブコメ的アプローチのバランスの良さがヒットの要因か、と思ったりもするんですが、私が優れてると感じたのは普通に恋愛する大人が直面するで […]

  • 2020.05.30

ワガランナァー

1996年初出 羽生生純エンターブレインビームコミックス でたらめに無軌道で破天荒な浮浪者3人組となぜかその3人とつるむことになる主人公のわけのわからぬドタバタを描いた作品。 タイトルに妙なインパクトがありますが内容はそれほどシリアスでない「青」や「アワヤケ」といった印象。 まだギリギリシュールで、 […]

  • 2020.05.29

サブリーズ

1995年初出 羽生生純エンターブレインビームコミックス 多分作者、初の長編作品だと思うんですが、これがもう相当狂ってます。 冒頭、 ボケて巨大化した婆さんが村を壊しながら進軍。 なんだこれ、気の触れた円谷プロかよ、なんの絵なんだよ、と思いきや、主人公はそれを取材する鬱病もどきの新聞記者。 不条理な […]

  • 2020.05.29

強者大劇場

1993年初出 羽生生純エンターブレインビームコミックス 毎回6ページから12ページの連作短編集。 各話に関連性はありません。 多分作者のデビュー作だと思うんですが、これがもう後の作品すべてをぶっちぎる勢いで本当にばかばかしくて私は大好き。 マンガならではの実験作やシュールな作品もいくつかあるんです […]

  • 2020.05.27

大江戸超神秘帖 剛神

1990年初出 滝沢一穂/近藤ゆたかチクマ秀版社 江戸時代にウルトラマンを放り込んだらどうなるか?この作品がやってるのはまさにそれ。 試みは非常におもしろい、と思います。 ありそうで意外となかったプロットでしょうね。 ただですね、肝心の江戸時代の描写がちょっとラフすぎるというか、細部を詰めきれていな […]

  • 2020.05.26

魔獣結社

1990年初版 秋恭摩徳間書店SCスペシャル 全6巻 来留間慎一が改名して秋恭摩に。 なにか思うところあって心機一転、だったんでしょうけど、やってることは魔神伝の頃とほぼ変わってません。 本作、近未来を舞台とした、魔物狩りを生業とするDACなる組織と、召還プログラムによって怪物と化した魔造人を配下と […]

  • 2020.05.19

はなしっぱなし

1995年初出 五十嵐大介河出書房新社九龍コミックス 上、下 短編集と言うよりは、ショートショート集。 この手の作品は昔、奇想天外だとかSFマンガ競作大全集だとかでさんざん読んだような気も。 何となく坂口尚の初期を思い出したり。 オチらしいオチもなく、感性に訴えかけることで全部、みたいな感じなんで、 […]

  • 2020.05.18

そらトびタマシイ

1993~00年初出 五十嵐大介講談社アフタヌーンKC 作者最初期の短編集。 しかしながらこれが魔女にも及ぼうか、という良作がいくつか収録されていてなかなか侮れません。  私が、特におおっ、と思ったのが「熊殺し神盗み太郎の涙」。 川の中にたくさんの瓶が沈んでいるシーンは軽く鳥肌もの。 少しいじってや […]

  • 2020.05.13

砲神エグザクソン

1997年初出 園田健一講談社アフタヌーンKC 全7巻 日本のアニメにおける伝統芸ともいえる巨大ロボットものを、作者流に再構築してみせた一作。 私が感心したのはそのSFマインドの豊かさ。 反重力エンジンにナノテクノロジー、軌道エレベーターと、恐らく膨大な設定資料集が背後には存在するものと思われます。 […]

  • 2020.05.12

吾妻ひでお童話集

1996年初版 吾妻ひでおちくま文庫 やっぱり私は失踪日記以前の吾妻ひでおのマンガに適性がない、とつくづく思った次第。 おもしろくないわけではないんです。 興味深い部分がないわけではない。 しかしそれらを全てを飛び越えて、ひきつけられるものがない。 熱心なファンも大勢おられることなので、なにか独特の […]

  • 2020.05.12

アズマニア

1996年初版 吾妻ひでおハヤカワ文庫 全3巻 メジャー誌からドロップアウトし、青年誌やマニア誌に活躍の場を求めていた頃の作品を集めたもの。 まあ率直に言って、これを楽しめるのは古くからの吾妻ファンか、コアなSFマニアぐらいではなかろうか、と思います。 SFパロディ調のスラップスティックなネタが多い […]

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