映画

昔々、アナトリアで

トルコ/ボスニアヘルツェゴビナ 2011監督 ヌリ・ビルゲ・ジェイラン脚本 ヌリ・ビルゲ・ジェイラン、アルジャン・ケサル、エブル・ジェイラン カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した作品。 なんと言えばいいのかよくわからないのですが、なんとも...

NY心霊捜査官

アメリカ 2014監督 スコット・デリクソン原作 ラルフ・サーキ 実際にニューヨーク市警の巡査部長であったラルフサーキの手記を元に映像化された作品。 本当にこんなことがあったのかよ?!と思って見ると臨場感たっぷりで驚愕の連続ですが、創作であ...

アデル、ブルーは熱い色

フランス 2014監督 アブデラティフ・ケシシュ原作 ジュリーマロ カンヌ国際映画祭でパルムドール賞に輝いた作品。 スピルバーグが「偉大な愛の映画」と絶賛したらしいですが、はあ、そうなんすか?というのが私の率直な感想。 同性愛を大胆に描いた...

HUNGER ハンガー/静かなる抵抗

イギリス/アイルランド 2008監督 スティーブ・マックイーン脚本 スティーブ・マックイーン、エンダウォルシュ 「それでも夜は明ける」で話題を独占したスティーブマックイーン監督の処女作。 北アイルランド紛争で投獄された囚人達の待遇改善を求め...

ザ・マシーン

イギリス 2014監督、脚本 カラドッグ・ジェームズ まあ「ブレードランナー」に最も近づいた映画、と言う宣伝文は褒めすぎかと。 サイボーグでもアンドロイドでもなんでもいいんですけど、戦闘用人型兵器を題材にした作品としてはなんら目新しい部分も...

裏切りの獣たち

南アフリカ 2013監督、脚本 ドノヴァン・マーシュ レザボアドックスが引き合いに出されるのがよくわかる気がします。 はっきり言ってドラマ自体は陳腐です。 刑事が上層部の汚職に嫌気が差して犯罪に手を染める、というストーリーも含め変に警官とし...

カニバル

スペイン/ルーマニア/ロシア/フランス 2014監督、脚本 マヌエル・マルティン・クエンカ 猟奇趣味満開のスプラッターなやつかな、と思いきや、それっぽい描写は極力控え目な落ち着いたタッチの作品でした。 ホラーというより、普通に大人のサスペン...

エスケイプ・フロム・トゥモロー

アメリカ 2014監督、脚本 ランディ・ムーア ディズニーワールドにおいて無許可撮影を敢行したことで注目を集めた1本。 作品のウェブサイトには「訴えられるまであと何日」としたカウンターがついており、そのジョークのセンスには、にやり、とさせら...

ブランカニエベス

2012 フランス/スペイン監督、脚本 パブロ・ベルヘル スペインの映画賞であるゴヤ賞で10部門受賞に輝いた作品。 モノクロでサイレント、という見る人を選びそうな作品ですが、思いのほかすんなり作品世界に入り込めることは確かです。 そこは素直...

LUCY/ルーシー

フランス 2014監督、脚本 リュック・ベッソン リュックベッソンに関してはニキータ以降、全く期待することのなくなった私ですが、それでもですね「彼自身の監督作品で過去最大のヒットを記録した」というのを聞くとやはりちょっと気になってくるわけで...

るろうに剣心 伝説の最後編

日本 2014監督 大友啓史原作 和月伸宏 原作の、少年漫画ゆえのゆるさが、一番如実に反映されちゃったのが、3部作最後のこの1本かもしれません。 つっこみどころ満載なのは相変わらずなんですけど、私が一番こりゃだめだろ、と思ったのは志々雄率い...

ある過去の行方

フランス/イタリア 2013監督、脚本 アスガー・ファルハディ 別離が実におもしろかったので続けて見てみたアスガーファルハディの作品。 相変わらずうまいなあ、と思いました。 オープニングのシーンでね、空港のガラス越しにアーマドとマリーが言葉...

武器人間

2013 アメリカ/オランダ監督 リチャード・ラーフォースト脚本 クリス・W・ミッチェル ミゲルテハダ=フロレス 監督はオランダのCMディレクターとして名を馳せた人らしいですが、なにゆえ処女作がこのようなスラッシャームービーなのか、さっぱり...

別離

2012 イラン監督、脚本 アスガー・ファルハディ ベルリン国際映画賞金熊賞を始め、各国の映画賞を総なめにした作品。 とりあえず私、イランの映画なんてこれまで見たことがなかったので、タイトルロールやエンドロールのペルシア語が全く読めなかった...

イントゥ・ザ・ストーム

2014 アメリカ監督 スティーブン・クエイル脚本 ジョン・スウェットナム アメリカ中西部の田舎町を史上空前の竜巻が直撃してさあ大変!って作品。 この手のジャンル映画に多くをもとめる人は居ないだろうし、私も特別ななにかを期待して見た訳ではな...

アメリカン・ハッスル

2013 アメリカ監督 デビッド・O・ラッセル脚本 エリックウォーレンシンガー デビッド・O・ラッセル FBIに弱みを掴まれた詐欺師の男女が、捜査官に脅されて仲間の詐欺師や政治家を逮捕させるために策を弄する羽目になるコメディタッチのドラマ。...

灼熱の魂

2011 カナダ/フランス監督 ヴィニ・ヴィルヌーヴ原作戯曲 ワジディ・ムアワッド プリズナーズがあまりにおもしろかったので、遡って見た同監督の作品ですが、これがまたとんでもない作品で、再び仰天。 母の死後、遺言に従い、所在不明の父親と兄を...

ザ・ホスト 美しき侵略者

2013 アメリカ監督 アンドリュー・ニコル原作 ステファニー・メイヤー TIMEのアンドリューニコル監督作品。 私は彼の処女作であるガタカが大好きなもので、アンドリューニコルのSF、というとやっぱりどうしても期待してしまうものはあるんです...

人生の特等席

2012 アメリカ監督 ロバート・ロレンツ脚本 ランディ・ブラウン グラントリノ以降、久しぶりのクリントイーストウッド主演作ですが、今回もあたりまえのように並み以上におもしろくて、本当にこの人は一体どうなってるんだ、とつくづく感心します。 ...

THE BAY/ザ・ベイ

2012 アメリカ監督 バリー・レヴィンソン脚本 マイケル・ウォラック パンデミックの恐怖を描いたパニックスリラー。 ドキュメンタリータッチでPOV方式を織り交ぜながら物語は進行していくんですが、この作品の最大の失敗は主人公不在の群像劇風に...

her/世界でひとつの彼女

2014 アメリカ監督、脚本 スパイク・ジョーンズ 人工知能を搭載されたOSが家庭用のパソコンに普及する未来を描いた異色のラブコメディ。 えー一応ラブコメディ、と書きましたが、実はこれ、ガチでSFだったりもします。 AIに人格は存在し、人と...

ダイバージェント

2014 アメリカ監督 ニール・バーガー原作 ベロニカ・ロス アメリカでベストセラーになったSFアクションの映画化。 正直なところ私は、近未来、大きな戦争の後、都市が5つに分けられた共同体によって運営されるというディストピアな設定に全くのれ...

最強のふたり

2011 フランス監督、脚本 エリック・トレダノ オリビエ・ナカシュ 事故で首から上しか動かなくなった富豪の中年男フィリップと、望んだわけではないのにその身のまわりの世話をする羽目になったスラム出身の黒人青年ドリスの物語。 うわー多分泣かせ...

るろうに剣心 京都大火編

2014 日本監督 大友啓史原作 和月伸宏 前作より、絵的にちょっとこなれてきたかな、と言う印象は受けました。 やけに小奇麗な時代劇に思えたのが、相応に小汚くなってきた、とでもいうか。 相変わらずシナリオは原作に忠実に、かなり荒唐無稽です。...