ザ・マシーン

イギリス 2014
監督、脚本 カラドッグ・ジェームズ

まあ「ブレードランナー」に最も近づいた映画、と言う宣伝文は褒めすぎかと。

サイボーグでもアンドロイドでもなんでもいいんですけど、戦闘用人型兵器を題材にした作品としてはなんら目新しい部分も新鮮味もなかったように思います。

マシーンに徐々に感情が目覚めていき、そして、それを排除しようとする軍部、というストーリーもよくある展開だと思いますし。

マシーンをもっともらしく見せるために頭をひねったのであろう、デティールにこだわった映像や、あれこれ専門用語でその存在をリアルに肉付けしようとしているのには好感が持てましたが、これは予想外だった、と思えるようなシナリオ運びが一切なかった、というのが正直なところです。

近未来アクションSFと言い切れぬ妙に落ち着いた雰囲気は好きですが、量子コンピューターまで持ち出してくるなら人を超えてしまった存在のまだ見ぬ未来にまで言及してみて欲しかった。

すべてが想定内におさまってしまったのが残念。

決して悪くはないですが、 記憶に残らない、ってのはどうしてもありますね。

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