NY心霊捜査官

アメリカ 2014
監督 スコット・デリクソン
原作 ラルフ・サーキ

NY心霊捜査官

実際にニューヨーク市警の巡査部長であったラルフサーキの手記を元に映像化された作品。

本当にこんなことがあったのかよ?!と思って見ると臨場感たっぷりで驚愕の連続ですが、創作である、と考えて見るなら特に目新しい部分も斬新な部分もありません。

結局「実話である」という予備知識がなければ映画作品として評価しにくい一本、と言っていいでしょう。

とりあえずやさぐれていようが、戒律を守らなかろうが、神さえ信じていれば大丈夫と言ういかにもアメリカ的な合理主義的神父像はちょっとおもしろかったですけど、それはまたホラーの魅力とは別の部分ですしね。

終盤の悪魔祓いのシーンはなかなか手が込んでいて迫力がありましたが、 とても現実にこんなことがあったとは思えない、と感じる自分もいて、なにかと実話であるという足かせが鑑賞の邪魔をします。

ラルフサーキの手記にヒントを得た完全な創作、として挑んだ方がもっと思い切りのいいものが作れたのでは、という気がします。

兵士がイランから連れ帰ってきたものはなんだったのか、というのも具体的に言及されないまま終わってしまいましたし。

微妙な一作。

どこかテレビドラマっぽい、というのは酷評しすぎですかね。

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