70年代

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  • 2020.06.07

買厄懸場帖 九頭竜

1974年初出 石ノ森章太郎講談社漫画文庫 1巻(全2巻) 作者の代表的な時代劇といえば佐武と市捕物控でありさんだらぼっちか、と思うんですが、個人的な好みでいうなら本作が一番よく出来てるんではないか、と思わなくもありません。 なによりプロットが秀逸。 全国を巡る薬売りでありながら、惨殺された親の仇を […]

  • 2020.06.03

さんだらぼっち

1976年初版 石ノ森章太郎小学館ビッグコミックス 1巻(全17巻) 遊郭でのツケを回収することを仕事とする、始末屋とんぼの活躍を描いた時代劇。 早い話が吉原から債権を買い取って、支払おうとしない借財人から現金を徴収する借金取りの話なわけですが、金にまつわるすさんだ人間関係やアコギなやりとりが痛々し […]

  • 2020.05.27

バンパイラ

1975年初出 石ノ森章太郎双葉文庫 1巻(全2巻) プレイコミックに連載されたSF艶笑コメディ。 吸血鬼族の女の子の男漁りの日々を描いた作品なんですが、なんと言えばいいのかもう、全てがいい加減で。 同族の子孫を増やすために主人公のパイラちゃんは、人間界にてベッドのお相手を常に捜し歩いてるんですが、 […]

  • 2020.05.27

叛逆の家紋

1971~75年初出 平田弘史青林工藝舎 <収録短編>吉田松陰介錯豪傑叛逆の家紋嘘 油がのりきってて手がつけられない、と読んでいて実感する充実の短編集。 絵柄が全盛期のものに近いタッチに変わってきていることもあってか、なんだかもう血生臭さが誌面から匂いたってくるかのようです。 その問答無用な迫力、む […]

  • 2020.05.27

スカルマン

1970年初出 石ノ森章太郎講談社ペーパーバックKC 仮面ライダーへの道筋をつけた作品として有名な一作。 後に島本和彦が続編を描いてますが、そちらは未読。 元々は100ページほどの中編で、少年マガジンの新年読み切り企画として掲載されたものだったとか。 従来のヒーロー像を打ち壊す新しいスタイルの正義の […]

  • 2020.05.24

ドロロンえん魔くん

1973年初出 永井豪角川書店 テレビアニメの企画が先行した上で漫画化を依頼されたのか、まず原作漫画ありきなのか、そのあたりは不明なんですが、読後の印象としてはどうもタイアップっぽい、ってな感じ。 なんだかユルさがマジンガーZやキューティーハニーと似てるんですね。 基本アニメと協調路線なんですが、回 […]

  • 2020.05.21

仮面ライダー

1971年初出 石ノ森章太郎中公文庫 全3巻 特撮ドラマシリーズより漫画連載が先行してますが、厳密には原作ではなく、東映に作者が設定とキャラクターデザインを提供した経緯から講談社が漫画化を石ノ森に依頼した、と言うのが正解。 今日に至るまで仮面ライダーの原作は石ノ森章太郎と必ず表記されてますが、あれ、 […]

  • 2020.05.14

さそり

1970年初出 篠原とおる小学館ビッグコミックス 全8巻 梶芽衣子の名を一躍有名にした「女囚701号/さそり」の原作にして、篠原とおるの出世作。 犯罪者を検挙するためならどんな悪辣な手段をも辞さない刑事、杉見の罠にはまって刑務所送りとなった松島ナミの監獄生活を描いた作品ですが、今あらためて読んでも普 […]

  • 2020.05.11

はだしの巨人

1973年初版 望月三起也秋田書店少年チャンピオンコミックス 全3巻 アフリカを舞台に、大商人になることを夢見る少年クローの奮闘を描いた冒険もの。 主人公が異国の地で大金を手にしようと活躍する立身出世伝である、と言う点がいつもの望月漫画とは若干肌合いをたがえますが、クーデターやらなんやらで政情不安な […]

  • 2020.05.08

カリフォルニア物語

1978年初出 吉田秋生小学館フラワーコミックス 全8巻 厳格で、愛情表現の下手な弁護士の父親やエリートの兄に反発し、高校生にしてニューヨークで一人生きていこうとする主人公ヒース及び、その仲間たちの危なっかしい毎日を描いた青春群像劇。 24年組の影響下から長らく逃れられなかった少女漫画界において、エ […]

  • 2020.05.05

夢喰いドガ

1976~78年初出 森脇真末味朝日ソノラマサンコミックスストロベリーシリーズ <収録短編>夢喰いドガ灰になるまではらからよBE MY LOVER兄弟ZINGI空白時計 おそらく森脇真末味の最も初期の作品を集めた短編集。 新装版や再編集版なども発売されてるんで断言は出来ませんが、ひょっとしたら一番S […]

  • 2020.05.04

緑茶夢

1979年初出 森脇真末味小学館フラワーコミックス 全4巻 おんなのこ物語の後日譚。 発表はこちらの方が先なんですが、Sticker解散後の水野の新バンド「スラン」の活動を主に描いたロック漫画。 後に作者が好んで使いそうなゆがんだ性格のキャラ、弘が主役で、ああもう初長編にして森脇真末味の手法、スタイ […]

  • 2020.05.04

白土三平異色作品集

1975年初出 白土三平小学館ビッグコミックス 全18巻 1 サバンナ2  ナータ3 ペンテウス4~8 バッコス9 野牛の歌10 ボロロ11 ワタカ12 七ツ桶の岩13 首の男14 雨女の島15 お仙16 泣き原17 原人の墓18 鬼泪 カムイ伝と忍者武芸帳で当時の漫画界に一大旋風を巻き起こした作者 […]

  • 2020.05.04

首代引受人

1971年初出 平田弘史リイド社SPコミックス それが事実なのか、創作なのかはわからないんですが、戦国時代、敵に追われ窮地に陥った武士が己の首を敵の言い値で売り、その場で手形を渡し死を免れる因習があったらしいんですね。  その後、手形を持って本人に首代金の支払いを迫ることを職業とする借金回収人を主役 […]

  • 2020.05.04

それがし乞食にあらず

1970~71年初出 平田弘史青林工藝舎 <収録短編>我れ枯るるともそれがし乞食にあらず仕末妻秘砲抱え大筒不承知槍誰も戦い望まぬけれど サンデー毎日等に掲載された短編を集めた作品集。 これがもう何事か、と言いたくなるほど読み応え充分の作品ぞろいでどれをとってもその内容の濃さに唸らされることしきり。 […]

  • 2020.05.03

樹の実草の実

1976~77初出 倉多江美白泉社花とゆめコミックス <収録短編>樹の実草の実イージーゴーイングフェイブルくんの夢赤ずきん君メニュー自慢終末釘球面三角 バラエティ豊かな短編集。 コミカルなものからシリアスなものまで、初期の一万十秒物語も収録。 やはり一番の読み所は「球面三角」か。 なんだこれ、諸星か […]

  • 2020.05.03

エスの解放

1978年初出 倉多江美白泉社花とゆめコミックス これは一体何なんだ?と初読時、唸らされたのがこの一冊。 まあ少なくとも少女マンガではないですね。 遠くへ行っちゃってるというかサイケというか、私はなんとなくつげ義春の「ねじ式」を思いだしたりもした。 しかしこういうマンガが花とゆめ掲載って・・・ 何で […]

  • 2020.05.01

白木蓮抄

1977~80年初出 花郁悠紀子秋田漫画文庫 <収録短編>白木蓮抄不死の花百の木々の花々緑蔭行路それは天使の樹幻の初恋 SFの人か、と思っていたらなんでも描ける人であらためて驚かされた、ってなところでしょうか。 能を題材にした幻想的な作品から、民間伝承を小道具に時間を超えた恋愛ドラマ、軽妙なタッチの […]

  • 2020.05.01

フェネラ

1977~80年初出 花郁悠紀子秋田漫画文庫 <収録短編>フェネラ昼下がりの精霊水面に咲く風に哭く 伝説の女流漫画家、花郁悠紀子のSF系の短編ばかりを集めた作品集。 いや、正直唸らされましたね。 表現手法は当時の少女マンガの様式に沿ったものなので、ページを開いて即拒絶反応が出る人もきっと居ることだろ […]

  • 2020.04.29

山岸凉子の作品集 14冊

1972年初出 ゲッシング・ゲーム(集英社セブンティーンコミックス) 掲載紙の性格上の問題もあるとは思うんですが、個人的には相当きつかった長編。第一話は72年に描かれているので初期の作品と言っていいと思います。もう、何もかもが古い。ストーリーも設定もキャラもいかにも昔の少女マンガ。お耽美で美形でしか […]

  • 2020.04.27

大島弓子選集 第1期

1968~71年初出 1巻 誕生<収録短編>ポーラの涙/ぺールの涙/デイトははじめて/フランツとレーニ/詩子とよんでもういちど/男性失格/誕生/夏子の1日/あしたのともだち/みち子がきた日 購入当時はあまりの古さにとても最後まで読めなかったんですが、今回ほぼ20年ぶりぐらいに意を決して、フルマラソン […]

  • 2020.04.25

萩尾望都作品集 第Ⅱ期

1978年初出 3巻、4巻 スター・レッド 私の中で萩尾SFが完成した、と感じたのはこの作品から。舞台は火星で、しかも超能力バトルものだったりして、これといって目新しい試みは特にないんですが、それでもなんだか異様におもしろい、と言うのが本作の凄いところ。後半ちょっとストーリーを急ぎすぎたような印象を […]

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