ペイルココーン

1976年初出 板橋しゅうほう
東京三世社シティコミックス

作者のデビュー作を含む最初期の単行本。

宇宙規模で伝奇的だわ、異星人は飛来するわ、ベムは大活躍するわ、時空は超えるわ、人類の命運はかかってるわで、とんでもないスケールのSFアクションなのは間違いないんですが、ま、どうしたってあれこれ未熟。

パロディやら悪ふざけも満載で、今読むとその脱線ぶりにいささか疲れる、と言うのはありますね。

ただところどころに、ほう、と頷かさせられるSFマインド豊かなひらめきがあって、それがのちの活躍を予感させます。

熱心なファン向き。

単行本化されてませんが、第2部として「熱中ジアーラ」が当時アニメックという雑誌に数回連載されたようです。

作者の新作が拝めなくなってはや数年、今となっては逆にちょっと読んでみたいですね。

おそらく入手不可能なんでしょうけど。

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