ブランカニエベス

2012 フランス/スペイン監督、脚本 パブロ・ベルヘル スペインの映画賞であるゴヤ賞で10部門受賞に輝いた作品。 モノクロでサイレント、という見る人を選びそうな作品ですが、思いのほかすんなり作品世界に入り込めることは確かです。 そこは素直...

LUCY/ルーシー

フランス 2014監督、脚本 リュック・ベッソン リュックベッソンに関してはニキータ以降、全く期待することのなくなった私ですが、それでもですね「彼自身の監督作品で過去最大のヒットを記録した」というのを聞くとやはりちょっと気になってくるわけで...

モンスターキネマトグラフ

2008年初版 坂木原レム徳間書店リュウコミックス 人間兵器として戦場に投入された「怪獣に変身できる女」が戦後、映画の世界に関わりながら「生きた着ぐるみ」として国家に監視されながらも、けなげに生きていく姿を描いた作品。 いやもう、とりあえず...

オキテネムル

2014年初出 連打一人双葉社アクションコミックス 1~2巻(全9巻) 「王様ゲーム」で人気を博した著者が原作なしで挑んだ新作SFアクション。 あ、絵が上手だな、と言うのはありました。 若干コマ運びが未熟というか、映画で言うところのカメラワ...

るろうに剣心 伝説の最後編

日本 2014監督 大友啓史原作 和月伸宏 原作の、少年漫画ゆえのゆるさが、一番如実に反映されちゃったのが、3部作最後のこの1本かもしれません。 つっこみどころ満載なのは相変わらずなんですけど、私が一番こりゃだめだろ、と思ったのは志々雄率い...

ある過去の行方

フランス/イタリア 2013監督、脚本 アスガー・ファルハディ 別離が実におもしろかったので続けて見てみたアスガーファルハディの作品。 相変わらずうまいなあ、と思いました。 オープニングのシーンでね、空港のガラス越しにアーマドとマリーが言葉...

グレイトフルデッド

2003年初出 久正人講談社マガジンZKC 上、下 おそらく作者のデビュー作。 長らく絶版でしたがこのほど講談社から新装版発行。 えー、アメリカのサイケデリックロックバンドのことじゃありませんからね、念のため。 清朝末期の中国を舞台にした霊...

ミュウの伝説

1985年初出 野部利雄小学館少年ビッグコミックス 1~2巻(全8巻) 今は亡き、少年ビッグコミック~ヤングサンデー初期に掲載された作品。 子供の頃読んでおもしろかったような記憶があったので、再読してみたわけですが、やっぱり30年の歳月は読...

武器人間

2013 アメリカ/オランダ監督 リチャード・ラーフォースト脚本 クリス・W・ミッチェル ミゲルテハダ=フロレス 監督はオランダのCMディレクターとして名を馳せた人らしいですが、なにゆえ処女作がこのようなスラッシャームービーなのか、さっぱり...

チョコレートパニック

1984年初出 藤原カムイ双葉社アクションコミックス 全3巻 藤原カムイが「ロトの紋章」で有名になる以前に発表していた1話完結形式の連作長編。 とりあえず、現代では間違いなく連載にストップがかかるであろう内容です。 多分企画も通らないと思う...

別離

2012 イラン監督、脚本 アスガー・ファルハディ ベルリン国際映画賞金熊賞を始め、各国の映画賞を総なめにした作品。 とりあえず私、イランの映画なんてこれまで見たことがなかったので、タイトルロールやエンドロールのペルシア語が全く読めなかった...

イントゥ・ザ・ストーム

2014 アメリカ監督 スティーブン・クエイル脚本 ジョン・スウェットナム アメリカ中西部の田舎町を史上空前の竜巻が直撃してさあ大変!って作品。 この手のジャンル映画に多くをもとめる人は居ないだろうし、私も特別ななにかを期待して見た訳ではな...

鬼畜島

2014初版 外薗昌也竹書房バンブーコミックス 1巻(以下続刊) ここ数年、それしかないのか、と言いたくなるぐらい大流行である、シチュエーションスリラーの流れを踏襲した作品でしょうね。 マヌケな大学生のグループが運悪く漂着した島に、豚のお面...

獣人聖域

1989初版 鈴宮和由学研ノーラコミックス 1~3巻(全5巻) 鈴宮和由といえば「とってもひじかた君」しか私は記憶になかったりするのですが、その後、コミックノーラ(廃刊)で活躍されていたみたいですね。 今回後追いで3冊読んでみた次第。 全5...

拳神

1984初出 小池一夫/松森正集英社プレイボーイコミックス 全19巻 日本ボクシング界の父といわれた渡辺勇次郎氏をモデルとした作品。 クジラ漁の網元の息子に生まれた勇次郎が、修行のため、と促されて何故かアラスカのエスキモーの元に預けられる展...

アメリカン・ハッスル

2013 アメリカ監督 デビッド・O・ラッセル脚本 エリックウォーレンシンガー デビッド・O・ラッセル FBIに弱みを掴まれた詐欺師の男女が、捜査官に脅されて仲間の詐欺師や政治家を逮捕させるために策を弄する羽目になるコメディタッチのドラマ。...

灼熱の魂

2011 カナダ/フランス監督 ヴィニ・ヴィルヌーヴ原作戯曲 ワジディ・ムアワッド プリズナーズがあまりにおもしろかったので、遡って見た同監督の作品ですが、これがまたとんでもない作品で、再び仰天。 母の死後、遺言に従い、所在不明の父親と兄を...

魔街の坂

2014年初出 中村哲也エンターブレインビームコミックス 全2巻 RPG風中世的世界観を基調としたファンタジー、と言っていいと思います。 主人公が「しゃべる」強化装甲をまとい、元は人間であるモンスターと戦う、という設定は古いアニメのようでも...

ザ・ホスト 美しき侵略者

2013 アメリカ監督 アンドリュー・ニコル原作 ステファニー・メイヤー TIMEのアンドリューニコル監督作品。 私は彼の処女作であるガタカが大好きなもので、アンドリューニコルのSF、というとやっぱりどうしても期待してしまうものはあるんです...

人生の特等席

2012 アメリカ監督 ロバート・ロレンツ脚本 ランディ・ブラウン グラントリノ以降、久しぶりのクリントイーストウッド主演作ですが、今回もあたりまえのように並み以上におもしろくて、本当にこの人は一体どうなってるんだ、とつくづく感心します。 ...

THE BAY/ザ・ベイ

2012 アメリカ監督 バリー・レヴィンソン脚本 マイケル・ウォラック パンデミックの恐怖を描いたパニックスリラー。 ドキュメンタリータッチでPOV方式を織り交ぜながら物語は進行していくんですが、この作品の最大の失敗は主人公不在の群像劇風に...

her/世界でひとつの彼女

2014 アメリカ監督、脚本 スパイク・ジョーンズ 人工知能を搭載されたOSが家庭用のパソコンに普及する未来を描いた異色のラブコメディ。 えー一応ラブコメディ、と書きましたが、実はこれ、ガチでSFだったりもします。 AIに人格は存在し、人と...

ダイバージェント

2014 アメリカ監督 ニール・バーガー原作 ベロニカ・ロス アメリカでベストセラーになったSFアクションの映画化。 正直なところ私は、近未来、大きな戦争の後、都市が5つに分けられた共同体によって運営されるというディストピアな設定に全くのれ...

最強のふたり

2011 フランス監督、脚本 エリック・トレダノ オリビエ・ナカシュ 事故で首から上しか動かなくなった富豪の中年男フィリップと、望んだわけではないのにその身のまわりの世話をする羽目になったスラム出身の黒人青年ドリスの物語。 うわー多分泣かせ...