オキテネムル

2014年初出 連打一人
双葉社アクションコミックス 1~2巻(全9巻)

「王様ゲーム」で人気を博した著者が原作なしで挑んだ新作SFアクション。

あ、絵が上手だな、と言うのはありました。

若干コマ運びが未熟というか、映画で言うところのカメラワークのつたなさみたいなものが少し気になりましたが、それは時間が解決してくれることでしょう。

寄生虫を題材にしたバイオホラーみたいなもの?と最初は思ったんですが、なにやら超常能力を持つ人間とそれを利用しようとする国家の話へとシフトしていきそうな気配。

寄生虫、といえば筒井哲也の「マンホール」という傑作がありますんで、そこに拘泥しなかったのは賢明だ、とは思いましたが、超常能力もの、にするにしてもですね、それこそライバルは70年代から大量に存在するわけで、なかなかその中で存在感を示すのは難しいことと思います。

近作でも「デストロイアンドレボリューション」とか「なにかもちがってますか」とかあるわけですし。

現時点で少し気になったのはクリーチャーの造形が「彼岸島」になっちゃってることですかね。

キリン男ぐらいまでは奇抜でよかったんですけどねー、巨大な顔面がテケテケ走るのはやっぱりアウトだと思うんですよ。

今後の展開次第、といったところでしょうか。

シナリオ次第で化ける可能性は充分あると思います。

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