マンガ

原始乙女と神の塔

2014年初出 シオミヤイルカ講談社ヤンマガKC タイトル買い。 原始時代を舞台にいったいなにをやらかそうというのか!?原始時代が舞台って、マンガじゃ石ノ森章太郎の原始少年リュウとはじめ人間ギャートルズぐらいしかないぞ、これは相当なチャレン...

続・新ワイルド7

1995年初出 望月三起也ぶんか社コミック文庫 新ワイルド7の続巻、と言っていい内容で、「続」がついたからといって設定が変わっていたり、作中の時間が大きくが経過しているわけではありません。 おなじみのキャラも何人か登場。ちなみに新ワイルド7...

新ワイルド7

1986年初出 望月三起也ぶんか社コミック文庫 全8巻 なんとなく中途半端に、主人公生死不明のまま終わってしまったワイルド7の続編なんですが、記憶喪失に苦しむ飛葉が記憶を取り戻すために再び闘いの渦中に身を投じてゆく序盤から、いつの間にか新し...

俺の新撰組

1979年初出 望月三起也ぶんか社コミック文庫 上、下 新撰組の母体となる浪人たちが京に上って新撰組を結成し、後世に知られる組織の体裁を整えるまでを描いた作者には珍しい歴史もの。 新撰組自体に詳しくないので、史実を作者流に改変しているのかど...

サムライ教師ボギー

1981年初出 望月三起也集英社プレイボーイコミックス 全4巻 暴力も辞さぬ型破りな熱血教師ものをやりたかったのだと思うんですが、主人公ボギーの教師像を上手に作り上げられず轟沈、といったところでしょうか。 最大の問題点はボギーが教師としてど...

優しい鷲JJ

1981年初出 望月三起也少年画報社ヒットコミックス 全7巻 実は本作こそが望月三起也の最高傑作なのではあるまいか?とあたしゃ密かに思っていて。 もちろんワイルド7も好きだし、古いファンは秘密探偵JAを一押しにする人もいたりなんかするんでし...

バラの戦士

1976年初出 望月三起也双葉社アクションコミックス 全4巻 巨大な複合企業、空コンツェルンの陰謀により、会社をつぶされのっとられてしまった運輸会社の残党が、空コンツェルンの雇われに身をやつしながら命がけの復讐をもくろむ現代版忠臣蔵といった...

ジャパッシュ

1971年初出 望月三起也ぶんか社コミック文庫 端麗な容姿と長けた弁舌で人心を惑わす悪徳のアンチヒーロー、ジャパッシュのあくなき権力への欲求を描いた作品。 相当早かったのだけは確かだと思います。 正義不在の悪党が、どんどんその力を肥大させて...

ワイルド7

1969年初出 望月三起也ぶんか社コミック文庫 全27巻 やはりこりゃなんだかんだ言ってもアンチヒーローを描いた日本のアクション漫画の先駆であり、金字塔だと思うわけです。 今あらためて読むとですね、正直あちこち古い、ってのはあります。 殺人...

60億のシラミ

1979年初出 飯森広一秋田書店少年チャンピオンコミックス 「レース鳩0777」等が人気を博した動物漫画で有名な飯森広一のSF大作。 とりあえず、地球上に生息する人類をシラミといいきるその辛辣さ、またタイトルにしてしまう大胆さには恐れいりま...

巨人獣

1971年初出 石川球太大田出版QJマンガ選書 60~70年代、動物漫画で人気を博した作者がSFに挑んだ異色作。 アイディア自体は単純きわまりないんです。 ある日突然、1人のサラリーマンが巨大化してしまったら・・。 たったこれだけ。 しかし...

切子

2015年初版 本田真吾日本文芸社ニチブンコミックス 久しぶりにきっついホラーを読んだ、って感じです。 さほどプロットやシナリオに意外性があるというわけでもないんですが、本田真吾はこういうのも描けるのか、と驚いたのと、後味の悪さで相乗的にや...

地獄くん

1967年初出 ムロタニツネ象朝日ソノラマサンワイドコミックス 知る人ぞ知る恐怖漫画として名高い一作。 いやはや凄いです。 カルト漫画数あれど、作者本人の無自覚が思惑とは裏腹にマニアの評価を得てしまった例としては典型かもしれませんね。 もう...

バビル2世 ザ・リターナー

2010年初出 横山光輝/野口賢秋田書店ヤングチャンピオンコミックス 1~6巻 過去の名作の続編やスピンオフを別の若手漫画家が手がけるという、最近のマンガ界ではよくあるパターンではあるんですが、これがことのほか面白い。 その手の作品すべてを...

マーズ

1976年初出 横山光輝秋田書店少年チャンピオンコミックス 全5巻 ある一定の年代の人はマーズというと「六神合体~♪」を思い出すことでしょうが、本作、アニメとはほぼ別物、と考えていいと思います。 そもそもアニメの方は著者の許諾を得て、大きく...

その名は101

1977年初出 横山光輝秋田漫画文庫 全3巻 バビル二世の続編というか、スピンオフのような内容。 バビル二世より若干大人の読者を意識したような内容になってますが、なぜそうなったのか、そのあたりの意図は不明。 続き、と思って読むと矛盾点だらけ...

バビル2世

1971年初出 横山光輝秋田書店少年チャンピオンコミックス 全12巻 おそらく超能力者を主人公とした漫画作品として日本において元祖と呼べる存在なのでは、と思います。 超能力を使えば使うほど老化する、といったルール作りや、バベルの塔に始まる伝...

ゲッターロボ號

1990年初出 永井豪/石川賢徳間書店キャプテンコミックス全7巻 いわゆる「ゲッターロボ・サーガ」と呼ばれるシリーズの中核を担う作品。 順番としてはゲッターロボ、ゲッターロボGに続く3作目、となります。 このあとに真ゲッターロボ、ゲッターロ...

真説・魔獣戦線

2002年初出 石川賢秋田書店チャンピオンコミックスRED 全4巻 石川賢、初期の傑作魔獣戦線の続編。 舞台は天変地異が続いて荒廃した未来の地球なんですが、1巻読了時点で早くも違和感。 というのも、前作のあの終わり方で続編、となると、慎一と...

禍 MAGA

1999年初出 石川賢小学館ビッグコミックス 全2巻 西遊記を下敷きに、孫悟空を異形の怪物に見立てた終末SF。 プロットにさほど目新しさはないんですが、石川賢の精緻な作画が描く孫悟空という名の化け物は、作者ならではの忌まわしき暴力性に満ちて...

暗殺鬼フラン衆伝 ユーラシア1274

2000年初出 石川賢小学館ikkiコミックス 蒙古帝国の大船団(文永の役)に戦いを挑む、謎の暗殺者集団を描いた仮想歴史群像劇。 元寇の裏側には実はこんな連中の暗躍があった!って、作者はやりたかったんだろうと思うんですが、うーん、やっぱりね...

伊賀淫花忍法帳

1978年初出 石川賢双葉社アクションコミックス 76年~79年の4年間で廃刊した漫画ジョーという青年漫画誌に掲載された、同主人公の短編を集めたもの。 かつてはオハヨー出版という謎の出版社から同タイトルで単行本化されてましたが、何をとち狂っ...

宇宙長屋

1979年初出 石川賢双葉社アクションコミックス 週刊漫画ゴラクに連載されていた連作長編を双葉社が00年に再単行本化したもの。 落語でおなじみの熊さん八っつあんがドタバタ劇を繰り広げる艶笑コメディなんですが、そこは石川賢ですんで舞台は宇宙。...

サザンクロスキッド

1982年初出 高千穂遥/石川賢講談社ヤンマガKC 全2巻 いかにもあの頃の、絵にかいたようなスペースオペラ。 まあその漫画だから絵に描いてはいるわけですが。 そんなボケはどうでもいいってか、すまん。 原作が高千穂遥だから余計にそう感じるの...