マンガ

ネオ・デビルマン

1999年初版 オムニバス講談社モーニングKCデラックス 全3巻 デビルマンに影響を受けたと公言する漫画家が一同に結集し、それぞれの解釈でデビルマンをトリビュートしたオムニバス作品集。 参加している漫画家は、 萩原玲二江川竜也寺田克也石川賢...

虚無戦記

1999年初版 石川賢双葉社アクションコミックス 全7巻 過去、石川賢が発表してきた作品の中で世界観を同じくするものを集め、ひとつのシリーズとして再構成したもの。 収録されている作品は、 新羅生門次元生物奇ドグラドグラ戦記虚無戦史MIROK...

新羅生門

1994年初版 石川賢リイド社SPコミックス やはり注目すべきは表題作の新羅生門でしょうね。 平安時代の羅生門を舞台に、陰陽師と魔物の戦いを描いたオカルトバイオレンスは当時の陰陽師ブームに触発された風を装いながらも虚無戦記シリーズに連なる「...

スカルキラー邪鬼王

1990年初出 石川賢徳間書店少年キャプテンコミックス 全2巻 さて、石川賢といえば永井豪との共著によるゲッターロボシリーズが有名なわけですが、実は私、肝心のゲッター、どれも斜め読みしかしてないんですよね。 せめてゲッターロボ號ぐらいは完読...

虚無戦史MIROKU

1988年初出 石川賢徳間書店少年キャプテンコミックス 全5巻 山田風太郎調の忍者ものを起点に、最終的には遠く離れた宇宙にまで物語の翼を広げた石川賢最高傑作。 後にまとめられた虚無戦記シリーズの中核をなす作品、といってもいいでしょうね。 プ...

邪鬼王爆烈

1988初版 石川賢朝日ソノラマサンコミックファイターシリーズ 天変地異により廃墟と化した関東で、拳が音速を超えて敵を爆烈させる世紀末救世主の活躍を描いたSFバイオレンス・・・って、北斗の拳やないかーい!と、石川マニアすらも巻き込んで怒号の...

時空間風雲録

1979年初出 石川賢大都社スターコミックス <収録短編>時空間風雲録次元生物奇ドグラ邪気王学園芸夢E2 後に双葉社からも同タイトルで単行本が発売になってます。 収録短編に違いがあるかもしれません。 表題作の中篇はスケールこそ大きいものの、...

桃太郎地獄変

1980年初出 石川賢角川書店ヤマトコミックス <収録短編>桃太郎地獄変山姥銀河サルカニ大戦海底神話雪女2486次元冒険記須平巣忍風帳雀狂戦記 おとぎ話や民話をモチーフに、好き勝手SF的アレンジを施した短編集。 コメディタッチなものも半数ほ...

5000光年の虎

1980年初出 石川賢徳間書店アニメージュコミックス あらぬ疑いから五体をバラバラにされ、無人惑星に生きたまま放置された男の復讐を描いたスペースオペラ。 もうオープニングからものすごいインパクトです。 巨大な水槽みたいなのに電極でつながれた...

セイントデビル~聖魔伝

1976年初出 辻真先/石川賢講談社漫画文庫 全2巻 講談社文庫版が発売される際に何故か「聖魔伝」から「セイントデビル」にメインタイトルが変更。 詳細は知りません。師匠である永井豪のデビルマンような作品が描きたい、と辻真先とタッグを組んだの...

魔獣戦線

1975年初出 石川賢双葉社パワーコミックス 全4巻 デビルマンに呼応するかのように、人類と神のハルマゲドンを描いた石川賢初期の傑作。 ベースにあるのはキリスト教的史観で、題材やテーマも含め、なにかと永井豪と比較される運命を負う作品ではある...

がきデカファイナル

1989年初出 山上たつひこ秋田書店  最終回らしい最終回を描かないまま突如連載中断となったのが1980年。 それから9年を経て、少年チャンピオン40周年の企画として全12回で復活した「がきデカ」完結編が本作。 いやもう当時は感激のあまり小...

横浜ホメロス

1991年初出 小池一夫/叶精作スタジオシップ 劇画キングシリーズ全4巻 ホメロスと呼ばれる記憶をなくした男の逃避行を描いたバイオレンス。 で、このホメロスなんですが、怪しい研究所みたいなところに隔離されてまして。 どうやら研究所のバックに...

ザ・コップ 特殺官

1982年初版 小堀洋/叶精作スタジオシップ 劇画キングシリーズ全7巻 法で裁けぬ悪を罰するため、国家公安委員会の庇護の元、殺人を許可された3人の刑事を描くハードボイルドなバイオレンス。 まあ、ネタ的にはいかにも80年代というか、必殺仕事人...

蜃気楼綺譚

1990年初出 松本零士小学館ビッグコミックス またもや四畳半ものか・・と思わせておいて、謎の美女がマスターを務めるバーのお話だったりします。 この謎の美女、ってのがキモでして。 いかにも松本零士。 正体不明の、思わせぶりの、過去になんかあ...

JUDOしてっ!

1983年初版 山上たつひこ秋田書店チャンピオンコミックス いつものギャグ路線ではあるんですが、時流を意識したかのようにさりげなくスポ根とラブコメをとりいれた超異色作。 オリジネイターであるはずの山上たつひこまでが流行に迎合しちゃうの?と当...

鬼刃流転

1989年初版 山上たつひこマガジンハウス 登場人物の全てを卵形2等身で描いた実験的時代劇。 卵形2等身でチャンバラをやって、血しぶきが飛びまくるってだけでおかしいんですが、それにもまして下品で、まさに山上ギャグ真骨頂。 さらにマニアックな...

湯の花親子

1987年初出 山上たつひこ双葉社アクションコミックス(1~4巻、別巻) 週刊読売に連載された四コマ漫画。 温泉街でみやげもの屋を経営する家族のすっとぼけた日常を綴った作品。 どことなく原色日本行楽図鑑みたいな感触の内容なんですが、四コマと...

主婦の生活

1987年初版 山上たつひこマガジンハウス ごめん下さいの路線をさらに洗練させたかのようなホームドラマ。 日々の生活におけるさりげない出来事を主婦の昌代さんの目を通して、滑稽に描いた作品。 手慣れたギャグのテイストは残しつつも、作者後期の独...

ごめん下さい

1984年初版 山上たつひこ双葉社アクションコミックス 山上版「いじわるばあさん」ってな感じでしょうか。 なんてことない二世帯同居家族のホームドラマなんですが、ばあさんのキャラがよく出来ててとにかく笑えます。 こういうババアは本当に居そうだ...

お天気君

1983年初版 山上たつひこ双葉社アクションコミックス ええじゃない課で作者は、一見普通に見えるキャラにボケさせてギャップゆえの意外性の笑いを追及する方向に興味を示しだしたわけですが、本作、その路線を継ぐ作品と言っていいと思います。 ただ、...

原色日本行楽図鑑

1988年初版 山上たつひこ双葉社アクションコミックス 4コマを含む、旅や観光をテーマにした短編集なんですが、ギャグと言うよりは非日常をゆるゆると記したコメディ、と言った感じですね。 おそらく作者の実体験が反映されたのであろうエッセイ的作品...

ええじゃない課

1982年初版 山上たつひこ秋田書店チャンピオンコミックス 全6巻 個性の強い連中の集まった玉鹿市市役所に勤務することになった主人公、須崎君のドタバタな日々を描いたギャグ。 おおむねいつもの山上ノリではあるんですが、中盤ぐらいからそれぞれの...

永遠なる瞳の群

1973~78年初出 ますむらひろし朝日ソノラマサンコミックス <収録短編>永遠なる瞳の群自動販売機夏の終わりにやって来た春理科室の地下で氷山1977ぼくらが地上に帰る時霧にむせぶ夜1975再会母なる大地の子どもたち星ふる夜の天使たち 一貫...