0年代

さらい屋五葉

2006年初出 オノナツメ小学館ikkiコミックス 全8巻腕は立つが、気弱で小心者なため故郷を追われた侍が「拐かし」を生業とする犯罪集団へ、なし崩し的に手を貸す成り行きを描いた時代劇。血なまぐさいクライムアクション?風なのかな?と思いきや、...

アオイホノオ

2007年初出 島本和彦小学館少年サンデーコミックススペシャル 1~9巻(以降続刊)作者本人の、漫画家を志した学生時代を自伝風にまとめたエッセイ漫画。主人公の名前は焔燃と改変されており、一応作中の時系列に沿ってお話が進んでいくんで、エッセイ...

PLUTO

2003年初出 手塚治虫/浦沢直樹小学館ビッグコミックス 全8巻鉄腕アトム「地上最大のロボット」を浦沢直樹がリメイクした作品。さて、浦沢直樹ファンの読者の内の一体何人が「地上最大のロボット」を読んでいるのか見当がつきませんが、まず私が言って...

もっけ

2000年初出 熊倉隆敏講談社アフタヌーンKC 1~8巻(全9巻)霊媒体質の姉妹の日常と地域社会の関わりを描く一風変わったオカルトファンタジー。人とは違った体質に悩む姉妹が、拝み屋で民俗学にも精通した祖父の助言を得て、少しづつ周りに馴染んで...

友達100人できるかな

2009年初出 とよ田みのる講談社アフタヌーンKC 全5巻外宇宙より飛来した宇宙人によって子供時代に時間跳躍させられた主人公が、「愛の存在」を証明するために、なぜか友達100人作ることを強要されるSFファンタジー。もし100人の友達を作れな...

鉄腕バーディー

2003年初出 ゆうきまさみ小学館YSコミックス 全20巻宇宙人同士の争いの巻き添えを食って肉体が半壊した主人公高校生が、異星人である女性連邦捜査官の体に同居してさらなる騒動に巻き込まれていくSFアクション。なんで連邦捜査官の体に同居する羽...

のろい屋しまい

2006年初出 ひらりん徳間書店リュウコミックススペシャルとある事情で子供の姿のままな姉ヨヨと、その妹ネネの魔法使い姉妹が巻き起こす騒動をコメディタッチで描いたファンタジー。まあとにかくかわいらしい漫画ですね。別段これと言ってなにか目新しい...

正義警官モンジュ

2004年初出 宮下裕樹小学館サンデーGXコミックス 全12巻対犯罪用汎用兵器部隊、通称ギンセイのプロトタイプとして作られた自立型ロボット警官、モンジュの活躍を描いたSFコメディ。ああ、これは細野不二彦の系譜だ、と思いましたね。「現実世界に...

男ロワイヤル

2002年初出 小田扉太田出版FXコミックス主にMANGA EROTICS Fに掲載された短編を「女ロワイヤル」「男ロワイヤル」にカテゴリ分けして収録した作品集。団地ともお以前に描かれたものがほとんどですんで、初期の作品群、と言っていいのか...

フラクション

2009年初版 駕籠真太郎コアマガジンあのエログロ猟奇漫画家の駕籠真太郎がミステリを描いた、と聞いて読んでみた一冊。こういっちゃあなんですが、まともな漫画を描くのはハンニャハラミタ以来じゃないのか?などと興味深くページをめくってみたんですが...

オールラウンダー廻

2008年初出 遠藤浩輝講談社イブニングKC 全19巻連載開始当時はなんとも意外な方向へシフトしたな、って思いましたねえ。まさかEDENの次の作品が格闘ものだなんて、予測すらしてませんでしたし。遠藤浩輝は多分、ずっとSFを描いていくんだろう...

ゆうやみ特攻隊

2007年初出 押切蓮介講談社シリウスKC 1~8巻(全13巻)学園ものホラーコメディであり、幽霊退治もの。なんといってもこの作品が独特だったのは、霊を「物理的」に攻撃することの出来る格闘系女子のリーダーが居る、という設定でしょうね。これっ...

江豆町

2002年初出 小田扉太田出版架空の街、江豆町に暮らす人達の奇妙な風俗や生活習慣を描いた虚構SF。やりたかったことはわかります。ギャグの文脈で仮想現実っぽいことをやらかして、それをシュールな笑いに変えたかったんでしょうけど、まあ、こういうの...

マル被警察24時

2001年初出 小田扉実業之日本社マンサンコミックス1話8ページほどの連作刑事ものコメディ。まあ、ベタといえばベタです。作者らしい、というより、刑事ネタでギャグ漫画やるならこういう感じにせざるを得ないだろうな、って感じ。小田扉独特の間、オチ...

それでも町は廻っている

2005年初出 石黒正数少年画報社ヤングキングコミックス 1~2巻(全16巻)メイドカフェ風のうらぶれた喫茶店で働く女子高生を主人公に、学校生活や、商店街の人達とのドタバタを描いたご町内コメディ。物語の構造のみに注視して論ずるなら、もう本当...

外天楼

2008年初出 石黒正数講談社KCDXそれぞれ別個の話が別々に進行しているように見せかけておいて、ラストにすべてが交差、収束するミステリ風の近未来SF。なるほどこうくるか、とちょっと唸らされた、というのはありましたね。欲をいえばアリオとはい...

スプライト

2009年初出 石川優吾小学館ビッグコミックス 1~3巻(全15巻)作者の作品といえば「よいこ」ぐらいしか読んだことがなかったので、えっ?SF?と驚かされた、というのはありましたね。特に1巻の展開ときたらSF好きの嗜好をくすぐるシーンだらけ...

鎧光赫赫

初出2005~9年 久慈光久エンターブレインビームコミックス<収録短編>夢侍戦国銃兵孫一雷電突攻弾丸餓鬼1、2千草峠の風舞子の部屋1~10ラピッドファイア鎧光赫赫「狼の口」も一日にして成らず、ってことがよくわかる初期短編集。ああそうか、元々...

狼の口

2009年初出 久慈光久エンターブレインビームコミックス 全8巻14世紀初頭のアルプス山脈を舞台に、オーストリアの圧政に対する森林同盟三邦の独立を求める戦いを描いた歴史大作。タイトルの「狼の口」とはアルプス山脈ザンクト・ゴットハルト峠に設け...

もやしもん

2004年発出 石川雅之講談社イブニングKC 1~10巻(全13巻)アニメやテレビドラマにもなったメジャーな作品ですが、実はそれほど熱心に読んではいない、というのが正直なところだったりします。やっぱりね、どこか「うんちくもの」になっちゃって...

魔の断片

初出 2009~2014 伊藤潤二朝日新聞出版社NEMUKIコミックス<収録短編>布団木造の怪富夫・赤いハイネック緩やかな別れ解剖ちゃん黒い鳥七癖曲美耳擦りする女新・闇の声潰談以来、8年ぶりとなるホラー短編集。才能というのは枯渇していくもの...

MOONLIGHT MILE

2000年初出 太田垣康男小学館ビッグコミックス 1~23巻(以降続刊)SFが現実と地続きで、ありえたかもしれない世界を描くものだとするなら、0年代において最も優秀な1作と言えるのがこの作品でしょうね。やっぱり現代を生きる我々にとって、60...

伊藤潤二の猫日記 よん&むー

2008年初出 伊藤潤二講談社ワイドKCいわゆる猫マンガは一定のファンがついているから、誰であれある程度の数字は予測できる固いジャンルかと思うんですが、まさか伊藤潤二がこの分野に参入してくるとは夢にも思わなかったですね。講談社の編集は目の付...

ブラックパラドクス

2007年初出 伊藤潤二小学館ビッグコミックススペシャルやっぱり伊藤潤二の長編はどこか冴えない、と改めて実感した一作。アイディアは悪くない、と思うんです。臨死体験を経て、死後の世界を行き来出来るようになった男が、あの世から持ち帰った石で世間...