2001年初出 小田扉
実業之日本社マンサンコミックス

1話8ページほどの連作刑事ものコメディ。
まあ、ベタといえばベタです。
作者らしい、というより、刑事ネタでギャグ漫画やるならこういう感じにせざるを得ないだろうな、って感じ。
小田扉独特の間、オチてるのかオチてないのかよくわからない妙な読後感はまだ顕著じゃありません。
中川イサミっぽい印象もうけましたね。
影響受けてるのかどうかわかりませんが。
終盤、クライム・サスペンスな展開になって、急にシリアスな雰囲気を漂わせ出すのが幾分珍しいといえば珍しいかも。
いや、そういう漫画じゃなかっただろう?!と惑わされるのがいい意味で裏切りかもしれません。
総じてまだ作風に迷いがあるような気もします。
ファンにとっては、へー、こんなのも描いてたんだ、と興味深く読めるかもしれませんね。
ちなみに09年、小学館より短編5篇を加えた新装版が発売になってます。