0年代

荒野の蒸気娘

2006年初出 あさりよしとおワニブックスガムコミックス 全4巻 フランクリードシリーズに「荒野の蒸気男」ってのがあるらしいんですが、この作品がそのパロディなのかオマージュなのか未読なもので皆目見当がつかず。 単にタイトルをもじってるだけか...

白眼子

2000年初出 山岸 凉子潮出版社希望コミックス 未来を予見する能力を持つ白眼子と呼ばれる盲目の男の物語。 舞台は戦後の北海道でストーリーは白眼子に拾われた少女の目線で進行していくんですが、当時の世相や風俗、文化の描写が恐ろしくリアルで舌を...

バルバラ異界

2002年初出 萩尾望都小学館フラワーコミックス 全4巻 フラワーズを読んでいる女性読者は本当にこの内容についていけたのだろうか?と思えるほどガチでSFです。 しばらく少女漫画から遠ざかっていた時期があったもんで、本当に久しぶりに触れた萩尾...

飛葉

2008年初版 望月三起也ぶんか社コミック文庫 ロゼサンクと同じく、年をとって既にワイルド7の一員ではない飛葉を主人公にした作品。 本作での飛葉は体内に摘出できない弾丸があり、そのため不意に発作が起きて動けなくなることもある、という設定なん...

ロゼサンク

2008年初版 望月三起也ぶんか社コミック文庫 主にアクション系の作品を集めた短編集。 やはり最も注目すべきは表題作「ロゼサンク」でしょうね。 私はこの一作の為だけに購入。 単行本に収録されたのはこの文庫が初めてのはずです。 年老いて長年の...

真説・魔獣戦線

2002年初出 石川賢秋田書店チャンピオンコミックスRED 全4巻 石川賢、初期の傑作魔獣戦線の続編。 舞台は天変地異が続いて荒廃した未来の地球なんですが、1巻読了時点で早くも違和感。 というのも、前作のあの終わり方で続編、となると、慎一と...

暗殺鬼フラン衆伝 ユーラシア1274

2000年初出 石川賢小学館ikkiコミックス 蒙古帝国の大船団(文永の役)に戦いを挑む、謎の暗殺者集団を描いた仮想歴史群像劇。 元寇の裏側には実はこんな連中の暗躍があった!って、作者はやりたかったんだろうと思うんですが、うーん、やっぱりね...

レイザー

2005年初出 小池一夫/伊賀和洋小池書院 1~2巻 1800年代後半のアメリカを舞台に、奇妙な形の十手を持った謎の日本人の活躍を描いた異国時代劇。 やってることは作者お得意の傷追い人、クライングフリーマン系の超人列伝で、そこになんら新鮮味...

そして-子連れ狼刺客の子

2007年初出 小池一夫/森秀樹小池書院 全5巻 新・子連れ狼の続編。 江戸城に囚われの身となった大悟郎が単身試練を乗り越え、地下の大迷宮を脱出せんとする展開から物語は幕を開けます。 普通におもしろいです。 実によく練られたシナリオはまさに...

新・子連れ狼

2003年初出 小池一夫/森秀樹小学館ビッグコミックス 全11巻 まさかまさかの続編。 続きが描かれるなんて、誰も思っていなかったんではないでしょうか。 なんせあの終わり方ですし、作画の小島剛夕氏は鬼籍にはいられましたし。 いうなれば「あし...

魔王ダンテ(平成版)

2002年初出 永井豪講談社マガジンZKC 全4巻 70年代、ぼくらマガジンに連載され、雑誌の休刊とともに未完になっていた同タイトルのセルフリメイク。 オリジナル版はプレデビルマンといった趣がありましたが、本作でもそれは同じ。 登場人物こそ...

ホタルナ妖

2006年初出 松本零士講談社KCDX コミックボンボンに連載されたSFファンタジー。 えっ、松本零士が幼年誌?と驚かされるのも束の間、やってることはいつもと全く変わりません。 この場合「いつも」ってのは「999以降」という意味で、ですが。...

神様ドォルズ

2007年初出 やまむらはじめ小学館サンデーGX 全12巻 あ、普通にうまい、というのはありました。 ちょっと意地悪な言い方をするなら、やってることはそれこそ鉄人28号にも遡る伝統の様式で、召還獣であってジョジョみたいなもの、ってのはどうし...

モンスターキネマトグラフ

2008年初版 坂木原レム徳間書店リュウコミックス 人間兵器として戦場に投入された「怪獣に変身できる女」が戦後、映画の世界に関わりながら「生きた着ぐるみ」として国家に監視されながらも、けなげに生きていく姿を描いた作品。 いやもう、とりあえず...

グレイトフルデッド

2003年初出 久正人講談社マガジンZKC 上、下 おそらく作者のデビュー作。 長らく絶版でしたがこのほど講談社から新装版発行。 えー、アメリカのサイケデリックロックバンドのことじゃありませんからね、念のため。 清朝末期の中国を舞台にした霊...