1983年初版 山上たつひこ
双葉社アクションコミックス
ええじゃない課で作者は、一見普通に見えるキャラにボケさせてギャップゆえの意外性の笑いを追及する方向に興味を示しだしたわけですが、本作、その路線を継ぐ作品と言っていいと思います。
ただ、この意外性の笑いって、見た目のインパクトに頼れない分、しっかりネタを繰っておかないと地味に映ってしまう危険性も孕んでるわけで。
ちょっと落とし穴にはまっちゃったかな、という気がしなくもありません。
お天気君をボケさせたいのか、単におかしな日常を描きたいのか、微妙にブレてる印象もあり。
サブキャラが流動的なのも作品の色合いを薄弱にしてるように思います。
作者の集中力そのものが散漫になっているような感じも。
うーん、嫌いじゃないんですけどね、あまり印象に残らないですね。
どちらかというとファン向けかも。