マンガ

鬼面帝国

1969~72年初出 山上たつひこ秋田書店サンデーコミックス <収録短編>鬼面帝国ウラシマミステリ千夜一夜そこに奴が SF系の作品を集めた短編集。 表題作は地獄をモチーフに描かれたオカルトファンタジーなんですが、では結局死とはなんなのか?と...

一軒家

1965~初出 山上たつひこ小学館クリエィティブ <収録短編> 漂流還元遭難者一軒家浪人群獲物砂の女SOS男の話合作 メジャー誌にデビューする以前に描かれた短編を集めた作品集。 主に貸本時代を中心に、 SF、ホラー系のものを収録。 ギャグ漫...

超まことちゃん

1988年初出 楳図かずお小学館ikkiコミックス 全3巻 俗に平成版、と呼ばれるまことちゃんの第2シーズン。 70年代に連載されたまことちゃんは最終回が描かれてませんでしたが、こちらでは最終回を収録。 で、その最終回がですね、当時物議を醸...

まことちゃん

1976年初出 楳図かずお小学館少年サンデーコミックス 全24巻 アニメ映画化もされ、人気を博したギャグマンガですが、実は私、まことちゃんで笑ったことって全巻を通して1回だけしかなかったりします。 ホラーと笑いは紙一重であって、ホラーがやれ...

おろち

1969年初出 楳図かずお秋田文庫 全4巻 不老不死で不思議な能力を持つ少女「おろち」をタイトルに冠しておきながら、何故か本人を狂言回しとして描いたオムニバス形式の連作人間ドラマ。 この「おろちが狂言回しである」というのが本作のキモだと思い...

紅い牙

1975年初出 柴田昌弘メディアファクトリーMF文庫 1~3巻(全11巻) 初期はマーガレットに掲載、その後花とゆめに場所を移してブルーソネットのタイトルで長期連載された少女を主人公としたエスパーもの。 とりあえずマーガレット時代は大変なこ...

鬼姫、黒いねこ面、生き人形、キツネ目の少女

1967年初出 楳図かずお秋田書店サンデーコミックス  幼い頃に読んで私のトラウマになった1冊。 一国の姫の影武者に仕立てられた少女の悲劇を描いた時代劇なんですが、なにが凄いかって、姫のしぐさ、言動を真似ているうちに徐々に自分自身をコントロ...

漂流教室

1972年初出 楳図かずお小学館少年サンデーコミックス 全11巻 問答無用の必殺の傑作。 何度もドラマ化、映画化、舞台化された作品ですが、そのどれもが原作の素晴らしさに寸分たりとも及んでない、という名作中の名作でしょうね。 教室まるごとが荒...

猫目小僧

1976年初出 楳図かずお小学館少年サンデーコミックス 全5巻 妖怪の子として生まれたが、人に育てられたが故、人の味方をしてしまいがちな猫目小僧の怪異譚を綴った作品。 猫目小僧は私の読んだ少年サンデー掲載版以外に、67年から少年画報社で連載...

恐怖

1966年初出 楳図かずお秋田書店サンデーコミックス 全3巻 私が初めて手にとったホラー漫画がこれ。 当時はホラーなんて言葉すらも知らぬ青っ洟たらした小学生でございました。 恐怖コミックス、なんてロゴがでかでかと表紙には踊ってて躊躇した記憶...

ブレイクダウン

1995年初出 さいとうたかをリイド社SPコミックス 全5巻 サバイバルの青年向けバージョン、リテイク版と考えていいんじゃないでしょうか。 つまり同様に本作も「うんちくもの」であることを意味しているわけですが、これがうんちくものなりに意外と...

サバイバル

1976年初出 さいとうたかをリイド社SPコミックス 全16巻 何度も形を変え版を重ねた名作として名高いシリーズですが、実は私、あまりぴんときてなかったりします。 突然の巨大地震により文明が崩壊した世界で、1人生き抜く少年サトルの苦難の日々...

無用ノ介

1967年初出 さいとうたかをリイド社SPコミックス 全8巻 隻眼の賞金稼ぎ、無用ノ介の流浪の日々を描いた時代劇。 初期のプロットには当時さいとうプロに所属していた小池一夫も関わっている、とどこかで聞いた記憶があるのですが、真偽のほどは定か...

影狩り

1969年初出 さいとうたかをリイド社SPコミックス 全15巻 週刊ポストに連載された時代劇。 じわじわと人気が出て、後に映画化、テレビドラマ化されています。 幕府の密命を帯びて各藩に忍び込んだ草や忍者を「狩る」ことを生業とした3人衆の活躍...

ザ・シャドウマン

1967年初版 さいとうたかを秋田書店サンデーコミックス 全3巻 ひょっとしたらアメコミの影響なんかもあったのかもしれない、オーセンティックな変身ヒーローもの。 悪の秘密結社と戦う国際組織エンゼルの活躍を描いた少年向けの作品。 今あらためて...

レイザー

2005年初出 小池一夫/伊賀和洋小池書院 1~2巻 1800年代後半のアメリカを舞台に、奇妙な形の十手を持った謎の日本人の活躍を描いた異国時代劇。 やってることは作者お得意の傷追い人、クライングフリーマン系の超人列伝で、そこになんら新鮮味...

そして-子連れ狼刺客の子

2007年初出 小池一夫/森秀樹小池書院 全5巻 新・子連れ狼の続編。 江戸城に囚われの身となった大悟郎が単身試練を乗り越え、地下の大迷宮を脱出せんとする展開から物語は幕を開けます。 普通におもしろいです。 実によく練られたシナリオはまさに...

新・子連れ狼

2003年初出 小池一夫/森秀樹小学館ビッグコミックス 全11巻 まさかまさかの続編。 続きが描かれるなんて、誰も思っていなかったんではないでしょうか。 なんせあの終わり方ですし、作画の小島剛夕氏は鬼籍にはいられましたし。 いうなれば「あし...

オークション・ハウス

1990年初出 小池一夫/叶精作集英社ビジネスジャンプコミックス 全34巻 美術界の闇と戦う天才的美術品鑑定家、柳宗厳の暗躍を描いたクライム・アクション。 簡単にまとめてしまうなら、小池一夫お得意の手口、それこそ傷追い人ぐらいから(I・餓男...

オファード

1989年初出 小池一夫/池上遼一小学館ビッグコミックス 全4巻 伝奇ロマン風な冒険譚にしたかったのかなあ、なんて思ったりもしたんですが、まあ結論からいいますと主人公のキャラが定まらず、その出生の謎も結局どうなのかよくわからず、すべてにおい...

赤い鳩

1988年初出 小池一夫/池上遼一小学館ビッグコミックス 全6巻 江戸末期を舞台に、新撰組の沖田総司なんかも絡んでユダヤ人と日本人の同祖説をたぐる旅を描いた伝奇ミステリ。 動乱の時代に150年後のハルマゲドンを憂いて行動する馬庭念流の達人た...

クライングフリーマン

1986年初出 小池一夫/池上遼一小学館ビッグコミックス 全9巻 自らの手で人を殺めたあと、感情とは別にどうしても涙があふれてしまう熟練の暗殺者フリーマン、という主人公のキャラは出色の出来だった、と思います。 殺しを生業とする男の悲哀をたっ...

乾いて候

1981年初版 小池一夫/小島剛夕双葉社アクションコミックス 全8巻 将軍家お毒味役として8代将軍吉宗に召された唇寒流の達人、腕下主丞の活躍を描いた時代劇。 小池劇画でお毒味役、とくれば、かの子連れ狼で強烈な印象を残した安部頼母がすぐに思い...

デュエット

1984年初出 小池一夫/井上紀良小池書院 全9巻 財閥の後継者である娘を守るために育てられた非合法活動のエキスパート鉄樹の、愛と戦いの日々を描いたクライムアクション。 バッサリやってしまうなら、後のヒット作クライングフリーマンとほぼ内容は...