山上たつひこ

1/2ページ
  • 2020.05.06

それゆけ太平

1993年初出 山上龍彦講談社文庫 山上たつひこの初長編小説。 おそらく雛形となっているのはかつて漫画の形で発表されたイボグリくんでしょうね。 主人公のキャラといい、シュール極まりないぶっとんだ展開といい、まさにあのまま。 多分作者は自分のギャグ漫画を活字の形で再構築したかったんでしょう。 とんでも […]

  • 2020.05.05

兄弟、尻が重い

1989~1992年初出 山上龍彦講談社文庫 <収録短編>ロケットマン兄弟!尻が重い秋刀魚日和モ 300隣人の華突きの法善寺横町夢の宴 稀代のギャグ漫画家、山上たつひこの短編小説集。 「鶏」のページでも書きましたが、技術的にはなんら小説家として如才なく達者です。 とても昨日まで漫画家だった人の書いた […]

  • 2020.05.04

1988年初出 山上龍彦河出文庫 稀代のギャグ漫画家、山上たつひこの処女小説。 「ブロイラーは赤いほっぺ」を「鶏(とり)」に改題、ペンネームを「龍彦」に変えて文庫化。 まず私が唸らされたのは語彙の豊富さ。 本職の小説家であってすらこれだけ多彩な表現力を持つ人は少ないと思います。 変に力んだ感じがない […]

  • 2020.04.11

がきデカファイナル

1989年初出 山上たつひこ秋田書店  最終回らしい最終回を描かないまま突如連載中断となったのが1980年。 それから9年を経て、少年チャンピオン40周年の企画として全12回で復活した「がきデカ」完結編が本作。 いやもう当時は感激のあまり小躍りしたくなりましたね。 2度と描かれることはないんだろうな […]

  • 2020.04.10

JUDOしてっ!

1983年初版 山上たつひこ秋田書店チャンピオンコミックス いつものギャグ路線ではあるんですが、時流を意識したかのようにさりげなくスポ根とラブコメをとりいれた超異色作。 オリジネイターであるはずの山上たつひこまでが流行に迎合しちゃうの?と当時はショックでしたね。 高橋留美子か、はたまたあだち充か、っ […]

  • 2020.04.10

鬼刃流転

1989年初版 山上たつひこマガジンハウス 登場人物の全てを卵形2等身で描いた実験的時代劇。 卵形2等身でチャンバラをやって、血しぶきが飛びまくるってだけでおかしいんですが、それにもまして下品で、まさに山上ギャグ真骨頂。  さらにマニアックなのは、この作品が平田弘史の「血だるま剣法」のオマ […]

  • 2020.04.10

湯の花親子

1987年初出 山上たつひこ双葉社アクションコミックス(1~4巻、別巻) 週刊読売に連載された四コマ漫画。 温泉街でみやげもの屋を経営する家族のすっとぼけた日常を綴った作品。 どことなく原色日本行楽図鑑みたいな感触の内容なんですが、四コマという形式ゆえか、作者らしさは希薄です。 他愛ない、といいます […]

  • 2020.04.10

主婦の生活

1987年初版 山上たつひこマガジンハウス ごめん下さいの路線をさらに洗練させたかのようなホームドラマ。 日々の生活におけるさりげない出来事を主婦の昌代さんの目を通して、滑稽に描いた作品。 手慣れたギャグのテイストは残しつつも、作者後期の独特なテイストがにじみ出た作品で、なんとなくコメディで片づけて […]

  • 2020.04.10

ごめん下さい

1984年初版 山上たつひこ双葉社アクションコミックス 山上版「いじわるばあさん」ってな感じでしょうか。 なんてことない二世帯同居家族のホームドラマなんですが、ばあさんのキャラがよく出来ててとにかく笑えます。 こういうババアは本当に居そうだ、と感じさせつつも、実は作者にしかできない独特なディフォルメ […]

  • 2020.04.10

お天気君

1983年初版 山上たつひこ双葉社アクションコミックス ええじゃない課で作者は、一見普通に見えるキャラにボケさせてギャップゆえの意外性の笑いを追及する方向に興味を示しだしたわけですが、本作、その路線を継ぐ作品と言っていいと思います。 ただ、この意外性の笑いって、見た目のインパクトに頼れない分、しっか […]

  • 2020.04.10

原色日本行楽図鑑

1988年初版 山上たつひこ双葉社アクションコミックス 4コマを含む、旅や観光をテーマにした短編集なんですが、ギャグと言うよりは非日常をゆるゆると記したコメディ、と言った感じですね。 おそらく作者の実体験が反映されたのであろうエッセイ的作品作りが興味深いです。 時々こういう紀行マンガを発表する傾向に […]

  • 2020.04.10

ええじゃない課

1982年初版 山上たつひこ秋田書店チャンピオンコミックス 全6巻 個性の強い連中の集まった玉鹿市市役所に勤務することになった主人公、須崎君のドタバタな日々を描いたギャグ。 おおむねいつもの山上ノリではあるんですが、中盤ぐらいからそれぞれのキャラの役回りが変わってくるのがこの作品の特徴でしょうか。 […]

  • 2020.04.10

スタミナサラダ

1977年初版 山上たつひこ講談社マガジンKC 元々「スタミナサラダ」といえばにんにくの化け物みたいなのがこまわり君ばりに滅茶苦茶やらかすギャグ漫画で、 朝日ソノラマから発売になっていた山上たつひこ名作劇場に収録されていたはずなんですが、何故か本作は同タイトルで野菜研究家サラダ博士を主人公にしたギャ […]

  • 2020.04.10

金瓶梅

1988年初版 山上たつひこ秋田書店プレイコミックス 中国四大奇書のひとつと言われる金瓶梅を漫画化したもの。 原作は読んだことないんですが、大金持ちの色事師、西門慶の奔放な女遊びを描いた小説らしく、本国では官能小説として知られ、何度も発禁処分を受けた作品であるとか。 わたなべまさこや他の漫画家も作品 […]

  • 2020.04.09

山上たつひこ傑作選

1985年初出 山上たつひこ実業之日本社マンサンコミックス 1巻はかつて少年チャンピオンに連載されるも、何故か単行本化されなかった長編、冒険ピータン14話を収録。 2巻は主に青年誌に掲載された短編9話を収録。 購入するなら1巻でしょうね。 いわゆる海洋冒険ものなんですけど、なんせ山上たつひこなんで滅 […]

  • 2020.04.08

イボグリくん

1982年初版 山上たつひこ双葉社アクションコミックス <収録短編>イボグリくん5話娘々サンゴ礁ファーブル新婚記3980年 野生の王国原色食物図鑑2話朝もはよから おそらく福井英一の柔道漫画「イガグリくん」のパロディ。 もうやりたい放題スポ根を辱めてますんで当時少年だったファンが読んだらひきつけおこ […]

  • 2020.04.08

鉄筋トミー

1985年初版 山上たつひこ双葉社アクションコミックス スペースファンタジーというかSFアドベンチャーというか、異形のマーベルコミックというか、まあともかくそういう路線でギャグ一直線、という異色作。 どことも知れぬ裏宇宙、という設定なんですけどね、ナウシカを土足で踏みにじるような巨大昆虫と砂漠の世界 […]

  • 2020.04.08

ヨイショで満開

1981年初版 山上たつひこ秋田書店少年チャンピオンコミックス 山上流ホームコメディ、といったところでしょうか。 どことなく天才バカボンや、古谷三敏の諸作を思い起こさせる家族ものギャグなんですが、そこはまあ山上たつひこなんで、飛ばしっぷりが半端じゃありません。 ばかばかしさも度を越して縦横無尽。 満 […]

  • 2020.04.08

にぎり寿司三億年

1980年初版 山上たつひこ秋田書店少年チャンピオンコミックス <収録短編>にぎり寿司三億年にぎり寿司腰みの踊りタイムマシンつき電子レンジつんつるてん宇宙船えっさ丸 どこか70年代国産活字SFっぽい発想が香るギャグ短編を集めた作品集。 「つんつるてん」を除いて、どの短編も独特のアイディアが光ってます […]

  • 2020.04.08

能登の白クマうらみのはり手

1982年初版 山上たつひこ秋田書店少年チャンピオンコミックス <収録短編>能登の白クマうらみのはり手大和民族体型保存会スタミナサラダ(全5話)アルプス犬坊(全1話) 表題作のみ、幾分発表年代が新しいのでは、と思います。 一番よくできてる、と思えるのもこれ。 「スタミナサラダ」は作者ががきデカで確立 […]

  • 2020.04.07

感電しますよ

1982年初版 山上たつひこ秋田書店少年チャンピオンコミックス 初期の頃から活躍するキャラ、半田溶助を今回は街の電気屋の社長にすえて滅茶苦茶やらかしたギャグ。 半田溶助の、変わらぬ粘着質でお下劣なふるまいに嫌悪感を抱く人もいそうな気もしますが、少年誌掲載、とあってそのいかがわしさもかつてに比べれば幾 […]

  • 2020.04.07

ボクシン子

1979年初版 山上たつひこ秋田書店少年チャンピオンコミックス ボクシングジムを舞台にアホな会長と、その練習生のドタバタを描いたギャグ。 全11話が収録。 絵柄も安定し、笑いも一番冴えてる頃の作品なんで普通におもしろいですが、あまり人気は出なかったよう。 手車叫春と色好増二のキャラは後に「メロンな二 […]