1982年初版 山上たつひこ
双葉社アクションコミックス
<収録短編>
イボグリくん5話
娘々サンゴ礁
ファーブル新婚記
3980年 野生の王国
原色食物図鑑2話
朝もはよから
おそらく福井英一の柔道漫画「イガグリくん」のパロディ。
もうやりたい放題スポ根を辱めてますんで当時少年だったファンが読んだらひきつけおこすか、怒り心頭に達するかのどちらかだと思うんですが、ネタ元を読んだことがない身としては普通に爆笑。
シュールで実験的な試みもいくつかあって、後の不条理ギャグ路線を予見するかのよう。
ストーリーはあってないようなものですんで、とにかくイボグリくんが出てくる短編5話がまとめられてる、と考えればいいと思います。
とりあえず内容の無茶苦茶さは他のシリーズと比べても度を超えてるかもしれませんね。
ただ、表題作のイボグリくん、わずか50ページほどで全話終わっちゃうんです。
なので、他の短編に価値を見出すしかないんですが、重複してない初収録作が2編ほどあるんでファンは買いかも。
山上たつひこ選集や、小学館クリエィティブから発行の単行本にその2編が後から収録されたかどうかは未確認。
この作品のプロットは後に形を変えて小説「それゆけ太平」で一応の完成を見た、と解釈してもいいかもしれません。
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