1982年初版 山上たつひこ
秋田書店少年チャンピオンコミックス
初期の頃から活躍するキャラ、半田溶助を今回は街の電気屋の社長にすえて滅茶苦茶やらかしたギャグ。
半田溶助の、変わらぬ粘着質でお下劣なふるまいに嫌悪感を抱く人もいそうな気もしますが、少年誌掲載、とあってそのいかがわしさもかつてに比べれば幾分セーブ気味。
やってることはこまわり君と似たようなものなんですが、中年のおっさんキャラがやらかすとそれもかわいげがない、と思ったり。
露骨に写るんですね。
まあ、もともと男性生理をディフォルメした露骨な下ネタこそが山上たつひこの真骨頂だったりはしたわけですが。
山上ギャグ初期の残滓を作者80年代のセンスで料理したらこうなった、って感じですが、これ、なかなか少年読者に支持されるのは難しいのでは、という気もします。
個人的には一番親しみやすい半田溶助だったりはしますけどね。
これを親しみやすい、と言ってる段階でどうなんだ?と思わなくもないですが。
頭のおかしい変態オヤジキャラに愛着あった人は買いかと。
誰なんだ、それ。
ギャグはキレまくってます。