スタミナサラダ

1977年初版 山上たつひこ
講談社マガジンKC

元々「スタミナサラダ」といえばにんにくの化け物みたいなのがこまわり君ばりに滅茶苦茶やらかすギャグ漫画で、 朝日ソノラマから発売になっていた山上たつひこ名作劇場に収録されていたはずなんですが、何故か本作は同タイトルで野菜研究家サラダ博士を主人公にしたギャグ作品になってます。

微妙に設定はかぶっていて、登場するキャラも同じ人物が何人か居るんですが、それぞれの役回りは以前とは別。

基本、がきデカ路線ではあるんですが、日本そばがダムを決壊させたり、怪談があったり、タイムスリップものがあったりと、かなり意欲的な内容。

マガジンとチャンピオンで差別化をはかろうとしたのかもしれません。

巻末には以前のバージョンの「スタミナサラダ」が併録されていたり、キャラデザインの違うものが一話だけあったりと、なんだかよくわからない構成の1冊ではあります。

ページ数を埋めるために寄せ集めたような印象。

なんとなくギャグ漫画って、当時はぞんざいに扱われてたんだなあ、と思ったり。

ネットでもあまり見かけない単行本ですが、格別出来が悪い、と言うわけでもなく、私は好きですね。

続いていたら独特のポジションを築いた作品になったかもしれません。

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