マンガ

大草原の小さな四畳半

1978年初出 松本零士奇想天外社 西部開拓時代を舞台にトチローを主人公に据えたウエスタン風四畳半もの。 ガンフロンティアと共通する世界観なんですが、やってることは舞台が違うだけでいつもの四畳半マンネリズム。 ま、トチローはいわれのない虐待...

無限海漂流記

1978年初出 松本零士小学館ビッグコミックスゴールド 全2巻 遠い未来、荒れ果てた地球から脱出をもくろむ人類が食肉用として一部の有色人種を同伴したことに端を発する、同族間の復讐劇を描いた作品。 一話完結の連作短編形式なんですが、それぞれの...

宇宙海賊キャプテンハーロック

1977年初出 松本零士秋田書店サンデーコミックス 全5巻 作者のスターシステムの中核を担う「ハーロック」が主人公のスペースオペラ。 遠い未来、享楽に明け暮れ外宇宙からの侵略者に対する術を持たぬ堕落した人類になりかわり、ハーロックが自らの宇...

魔女天使

1977年初出 松本零士講談社マガジンKC さえないガニマタ短足の中学生のもとに魔女がやってきて色々助けてくれたりするファンタジー。 ほとんど妄想で願望。 ひょっとして藤子少年漫画によくあるパターンを松本流にやろうとしてるのか、などと邪推し...

銀河鉄道999

1977年初出 松本零士少年画報社ヒットコミックス 全18巻 重箱の隅をつつくなら、色々気になる部分はあるんです。 相変わらず回収されてない伏線や謎はありますし、なにかと思わせぶりなメーテルの言動がイライラするというのもありますし、結局のと...

大純情くん

1977年初出 松本零士講談社マガジンKC 全3巻 中学生なのに何故かアパートで1人暮らしの物野けじめを主人公にまたもや定番の四畳半ものか、と思いきや徐々にSFに傾倒していく風変わりな一作。 物語の指向性はワダチに近いんですが、ワダチほど出...

3000年の春

1976年~初出 松本零士日本文芸社ゴラクコミックス <収録短編>3000年の春第3仮面帝国スラストワールド四次元時計セレンの沼ギャラクサークイーン幽霊聖女冷血第3生物帯ブラックホール帝国 漫画ゴラクに掲載されたSF系の短編を集めたもの。 ...

ワダチ

1973年初出 松本零士講談社マガジンKC 全2巻 ほとんどの人が松本零士といえばおそらく999を代表作として挙げることと思われますが、実は私、本作こそが作者の最高傑作ではないか、と考えていたりします。 松本零士という漫画家を解析するにあた...

親不知讃歌

1976年初出 松本零士朝日ソノラマサンコミックス 毎日中学生新聞に連載された作品。 ブサイクで短足で頭も良くない中学生のぱっとしない日常を描いた、いわば四畳半ものの亜流。 親と同居している中学生のストーリーなので、厳密に言えば四畳半もので...

恐竜荘物語

1976年 松本零士日本文芸社ゴラクコミックス 作者永遠のマンネリズム、四畳半もの。 まだやるのか、というなかれ。 これが最後の四畳半です、私の知る限りでは。 今回の主人公は大四畳半大物語にもでてきたヤクザのジュリー。 そのジュリーが何故か...

ミライザーバン

1976年初出 松本零士朝日ソノラマサンコミックス 全3巻 今は亡きマンガ少年に連載された作品。 ヒロイックSFにしたかったんだろうなあ、と思うんですが、おなじみの眼鏡で短足のチビが主役ですんでなかなか厳しいものがあり。 少年読者の心をわし...

帰らざる時の物語

1975年初出 松本零士秋田文庫 全2巻 プレイコミックに連載された短編を集めたもの。 特に突出した一編はありませんが、いかにも作者らしいクセのある作品揃いではあります。 多くの人が認知する松本零士の漫画のスタイルが、ここにきて確立してきた...

インセクト

1975年初出 松本零士朝日ソノラマサンコミックス 人の人生を虫の生態になぞらえて描いた連作短編。 四次元世界でも似たような試みがありましたが、本作はあれほど惨めでやりきれない青春の苦悩を描いてはおらず、むしろどこかあっけらかんとしていてと...

ダイバー0

1975年初出 松本零士朝日ソノラマサンコミックス 人間に限りなく近い性能と自我を持つアンドロイドが、主権をかけて人間に闘いを挑む様を描いたSF大作。 人類に下僕扱いされてきた主人公ダイバー0の復讐を描いた作品でもあります。 テーマは非常に...

宇宙戦艦ヤマト

1974年初出 松本零士秋田書店サンデーコミックス 全3巻 松本零士の名を一気に日本中に知らしめた大出世作ですが、それは「アニメが」であり、この漫画の方はそれほどたいした出来ではなかったりします。 おおむねアニメを踏襲しただけの内容で、そこ...

出戻社員伝

1974年初出 松本零士奇想天外社 作者永遠のマンネリズム、四畳半もの。 一体何作描けば気が済むのか、のレベルだったりしますが、ニーズがあったってことなんでしょうねえ・・・。 他の四畳半ものとの差異点は、今回は主人公が広告会社に勤務している...

蛍の泣く島

1974年~初出 松本零士大都社 <収録短編>蛍の泣く島聖女に白い血皮の影159さらばロマンの時よ下宿偉人伝聖サルマタ伝雨月物語秘本絵師 無芸サケザン SFにとらわれずバラエティ豊かな作品を収録した短編集。 主に朝日ソノラマから出版されてい...

不滅のアレグレット

1974年初出 松本零士小学館ビッグコミックス 今はなきFMレコパル誌上に連載されたクラシック音楽の世界に生きる偉人、有名人を一話完結漫画形式で紹介する企画もの。 原案に三浦潤という方が協力されているので、純粋に松本零士の創作とは言い難いか...

蛍の宿

1974年初出 松本零士双葉社アクションコミックス 男おいどんin明治時代。 偉大なるマンネリズムもさすがに変化を求められたか、今回は時代を変えて大四畳半ものです。 しかしながらやってることはいつもと同じで、長屋でドタバタと酒池肉林。 時代...

戦場まんがシリーズ

1973年初出 松本零士小学館少年サンデーコミックス 全9巻 こういう作品が少年サンデーに載っていたというのだからすごい時代もあったものです。 少年どころか、大人でも好事家しか好まぬ内容のシリーズなのでは、と思うんですが、さてどうなんでしょ...

近眼人類詩集

1973~年初出 松本零士朝日ソノラマサンコミックス 近眼を主題に様々なエピソードをSF風、青春ドラマ風、ウエスタン風、等々綴った連作集。 たわいないとしか言いようのない内容。 近眼でストーリーはふくらまないですよ、やはりどうしたって。 い...

ひるあんどん

1973年初出 松本零士奇想天外社 全3巻 サラリーマン主人公で四畳半ものを、という事なんでしょうが、過去の類似作のトレードマークであった「無職赤貧の明日なきでたらめさ」が軽減された分、印象に残るものもあまりない、といわざるをえないですかね...

ガンフロンティア

1972年初出 松本零士秋田文庫 全2巻 松本漫画スターシステムにおいて重要なキャラの1人であるトチローがハーロックと絡む作品って、実は本作しかなかったりします。 「宇宙海賊キャプテンハーロック」においてはトチローはすでにアルカディア号の一...

大不倫伝

1972年初出 松本零士朝日ソノラマサンコミックス え、また四畳半もの?と一瞬警戒しそうになるんですが、実は似て別物でおなじみトチローとほとんどキャラのかぶる好川ウタマロなる眼鏡のマントを主人公に据えた異色作が本作。 さえないブ男ながら股間...