1975年初出 松本零士
朝日ソノラマサンコミックス
人の人生を虫の生態になぞらえて描いた連作短編。
四次元世界でも似たような試みがありましたが、本作はあれほど惨めでやりきれない青春の苦悩を描いてはおらず、むしろどこかあっけらかんとしていてとっつきやすいです。
昔からのファンなら、ああ松本零士らしい、と納得でしょうが、マクロな視野で見るならやはりこりゃ異色作だろう、と。
大人の読者を対象に、虫をモチーフとして描いた、と言う意味では珍しい一作だと思います。
「ノミの旅人」なんてばかばかしくて好きですね。
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