蛍の泣く島

1974年~初出 松本零士
大都社

<収録短編>
蛍の泣く島
聖女に白い血
皮の影159
さらばロマンの時よ
下宿偉人伝
聖サルマタ伝
雨月物語
秘本絵師 無芸
サケザン

SFにとらわれずバラエティ豊かな作品を収録した短編集。

主に朝日ソノラマから出版されている短編集といくつか収録作品が重複してますが、大都社もふくめ、現在では軒並み倒産しているので今となってはどうでもいいことですかね。

比較的どの短編も読み応えあり。

手当たり次第無造作に収録しました、と言うのではなく、きちんと厳選されているように感じます。

作者が刑事ものに挑んだ「皮の影159」や表題作「蛍の泣く島」等、思いのほか質は高い。

松本零士は長編作家、と思ってる人がいたらこの単行本をオススメする次第。

少し印象が変わるかも知れません。

短編ベスト選集、と言っていいんじゃないでしょうか。

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