映画

ファウンテン 永遠につづく愛

アメリカ 2006監督、脚本 ダーレン・アロノフスキー 病に倒れ、治る見込みのない闘病中の妻を、何とか救おうとする研究者の夫の姿を描いたラブロマンス。 えー、一応便宜的にラブロマンス、とは書きましたが、それを真に受けて見ると手痛いしっぺ返し...

私はゴースト

アメリカ 2012監督、脚本 H・P・メンドーサ 幽霊と霊媒師の交信を、幽霊の1人芝居の形式で描いたホラー。 まあ、発想は面白かった、と思います。 予算のなさをアイディアでカバーする、と言う意味では秀逸、と言ってもいいかもしれない。 自分の...

博士の異常な愛情

イギリス/アメリカ 1964監督 スタンリー・キューブリック原作 ピーター・ジョージ 米ソ冷戦時代を舞台に、終末核戦争の恐怖を描いたブラックコメディ。 名画中の名画、といって間違いないですよね。 軍事計画の盲点をついて、1人の妄想にとりつか...

わたしに会うまでの1600キロ

アメリカ 2014監督 ジャン=マルク・ヴァレ原作 シェリル・ストレイド 実は「奇跡の2000マイル」と間違えて見た、というオチでして。 でも監督はダラス・バイヤーズクラブのジャン=マルク・ギャレですし、きっとそんなに悪い出来ではないはず、...

ソーシャル・ネットワーク

アメリカ 2010監督 デヴィッド・フィンチャー原作 ベン・メズリック フェイスブックの誕生秘話を、創業者マーク・ザッカーバーグに焦点をあて描いた群像劇。 どことなくフィンチャーらしくない題材だなあ、こういうのは他にやれる監督がいくらでもい...

インソムニア

アメリカ 2002監督 クリストファー・ノーラン脚本 ヒラリー・サイツ 97年にノルウェーで製作された「不眠症」のリメイク。 オリジナル版は未見。 おや、ノーランは意外な方向に駒を進めてきたな、と言うのが第一印象。 なんせ出演がアル・パチー...

ワイルド・アニマル

韓国 1997監督、脚本 キム・ギドク キム・ギドクの長編第2作目。 フランスロケを敢行した作品で、フランス人俳優も何人か出てるんですが、内容そのものは処女作「鰐」と近い世界観、といっていいと思います。 どうしてもフランスじゃなきゃダメだっ...

シグナル

アメリカ 2014監督 ウィリアム・ユーバング脚本 ウィリアム・ユーバング、カーライル・ユーバング、デヴィッド・フリジェリオ 大学のネットワークに侵入したハッカーを追う3人組に襲いかかる予想外の出来事を描いたSF。 早い話がエイリアン・アブ...

レクイエム・フォー・ドリーム

アメリカ 2000監督 ダーレン・アロノフスキー原作 ヒューバート・セルビー・Jr 物語そのものは至極単純。 ドラッグに溺れるカップルと、その友人、そしてその母親、合計4人が薬をやめられずどこまでも転落していく様を描いた作品。 まあ、先の展...

死霊のはらわたⅡ

アメリカ 1987監督 サム・ライミ脚本 サム・ライミ、スコット・スピーゲル 「2」ですんで続編かな、と思いがちですが、やってることは設定と舞台を同じくしたリテイクみたいなもの。 前作の登場人物は誰一人登場せず、新たに山荘を訪れた人間に襲い...

ドラゴン・タトゥーの女

アメリカ 2011監督 デヴィッド・フィンチャー原作 スティーグ・ラーソン 2009年スウェーデンで映画化された「ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女」をハリウッドで再映画化。 スウェーデン版の方は私は見てないんですが、あえて見るほどのことも...

スパルタカス

アメリカ 1960監督 スタンリー・キューブリック原作 ハワード・ファスト 紀元前70年ローマ時代、奴隷である身分からの解放を訴え、帝国に対して反乱をおこしたスパルタカスの闘争の日々を描いた史劇。 あ、キューブリックもこんな作品撮るんだ、と...

クーデター

アメリカ 2015監督 ジョン・エリック・ドゥードル脚本 ジョン・エリック・ドゥードル、ドリュー・ドゥードル 仕事の赴任先で訪れた東南アジアの小国で軍事クーデターに巻き込まれ、妻子を連れての決死な脱出行を余儀なくされたサラリーマンを描いた作...

スプライス

カナダ/フランス 2008監督 ヴィンチェンゾ・ナタリ原案 ヴィンチェンゾ・ナタリ、アントワネット・テリー・ブライアント 製作総指揮にジョエル・シルバーやギレルモ・デル・トロが名を連ね、監督がヴィンチェンゾ・ナタリときては期待するな、と言う...

ベンジャミン・バトン 数奇な人生

アメリカ 2008監督 デヴィッド・フィンチャー脚本 エリック・ロス アイディアは実におもしろかった、と思うんです。 老人の姿で産まれて、どんどん若返っていく男、という着想は、ちょっと想像をめぐらせただけでもあらゆるドラマが作りだせそうで非...

MOMMY/マミー

カナダ 2014監督、脚本 グサヴィエ・ドラン 発達障害の子供を持つ母親が、法的手続きを経ることなく子供を施設に預けることが出来る架空の社会を舞台に、一組の母と子に焦点をあて、その愛憎渦巻く関係を描いた作品。 これまで一貫して性的マイノリテ...

π

アメリカ 1997監督、脚本 ダーレン・アロノフスキー 円周率(π)の謎を解くことにとりつかれた偏屈な数学者を描いたSFサスペンス。 目のつけどころはおもしろかった、と思います。 精神論や感覚的な抽象論に逃げず、それなりのうんちくを用意して...

死霊のはらわた

アメリカ 1981監督、脚本 サム・ライミ 昔見たときはすげえ怖え、と震え上がったものですが、あらためて見てみると、え、こんなものだった?ってちょっと首をひねったりとか。 いやはや月日の流れとは情け容赦ないものです。 なにもかもが拙い、とい...

カリフォルニア・ダウン

アメリカ 2015監督 ブラッド・ペイトン脚本 カールトン・キューズ 開始数分で強烈な自動車事故のシーンがあり、恐るべき速さで観客のハートをわしづかみ。 映画はオープニングで名作か駄作か決まる、と誰かが言っていた様な気がしますが、その法則に...

ゾディアック

アメリカ 2006監督 デヴィッド・フィンチャー原作 ロバート・グレイスミス 以前見たときは、やたらダラダラと緊張感もなく冗長と思ったんですが、あらためて見直してみて、これのどこが退屈なんだ、とかつての自分を張り倒してやりたくなりましたね。...

メメント

アメリカ 2000監督、脚本 クリストファー・ノーラン 短期記憶が数分おきに消えてしまうという記憶障害を患った男を描いたサスペンス。 やはりですね、前向性健忘というあまり知られていない疾患を題材としたのが凄かったように思います。 普通はそこ...

Mr.タスク

アメリカ/カナダ 2014監督、脚本 ケヴィン・スミス 人間をセイウチに外科的改造してやろうと執念を燃やす、サイコな老人に捕まった男の悲劇を描いたホラー。 もうほんとにね、どうしていいやら。 つっこみどころがありすぎて。 よくぞこの企画が通...

ゼロの未来

イギリス/ルーマニア/フランス/アメリカ 2013監督 テリー・ギリアム脚本 パット・ラッシン ああ、これは近未来SFの形をまとった現実との合わせ鏡だ、と私は思いましたね。 余計な説明は一切排除された不親切な内容で、どこか観念的であったりす...

キングスマン

イギリス 2014監督 マシュー・ボーン原作 マーク・ミラー、デイヴ・ギボンズ うーん、悪い意味で漫画的。 しかも少年漫画。 古き良きスパイ映画に対するオマージュであり、リブートだから、と無理矢理自分を納得させることも不可能ではないんですが...