1969~72年初出 山上たつひこ
秋田書店サンデーコミックス
<収録短編>
鬼面帝国
ウラシマ
ミステリ千夜一夜
そこに奴が
SF系の作品を集めた短編集。
表題作は地獄をモチーフに描かれたオカルトファンタジーなんですが、では結局死とはなんなのか?という部分での考察が甘く、どこかすっきりしない。
ウラシマは「浦島太郎は実はこういう話であった」的なSFですが、脇がゆるいしオチが甘い。
ミステリ千夜一夜は手塚先生が描きそうな感じ。
そこに奴が、が一番インパクトがあるような気もするが、傑作というほどでもなし。
まだです。
稀代のギャグの天才はまだ開花してません。