70年代

白木蓮抄

1977~80年初出 花郁悠紀子秋田漫画文庫<収録短編>白木蓮抄不死の花百の木々の花々緑蔭行路それは天使の樹幻の初恋SFの人か、と思っていたらなんでも描ける人であらためて驚かされた、ってなところでしょうか。能を題材にした幻想的な作品から、民...

フェネラ

1977~80年初出 花郁悠紀子秋田漫画文庫<収録短編>フェネラ昼下がりの精霊水面に咲く風に哭く伝説の女流漫画家、花郁悠紀子のSF系の短編ばかりを集めた作品集。いや、正直唸らされましたね。表現手法は当時の少女マンガの様式に沿ったものなので、...

山岸凉子の短編集 14冊

1972年初出 ゲッシング・ゲーム(集英社セブンティーンコミックス)掲載紙の性格上の問題もあるとは思うんですが、個人的には相当きつかった長編。第一話は72年に描かれているので初期の作品と言っていいと思います。もう、何もかもが古い。ストーリー...

大島弓子選集 第1期

1968~71年初出 1巻 誕生<収録短編>ポーラの涙/ぺールの涙/デイトははじめて/フランツとレーニ/詩子とよんでもういちど/男性失格/誕生/夏子の1日/あしたのともだち/みち子がきた日購入当時はあまりの古さにとても最後まで読めなかったん...

萩尾望都作品集 第Ⅱ期

1巻、2巻 百億の昼と千億の夜はこちらのページ1978年初出 3巻、4巻 スター・レッド私の中で萩尾SFが完成した、と感じたのはこの作品から。舞台は火星で、しかも超能力バトルものだったりして、これといって目新しい試みは特にないんですが、それ...

萩尾望都作品集 第Ⅰ期(抜粋)

1969~73年初出 1巻 ビアンカ<収録短編>ルルとミミ/すてきな魔法/クールキャット/爆発会社/ビアンカ/ポーチで少女が子犬と/ベルとマイクのお話/雪の子/千本めのピン萩尾望都の最初期の短編を集めた一冊。80年代の作者の作品に慣れ親しん...

遥かなり夢のかなた

1975~80年初出 竹宮恵子小学館文庫<収録短編>遙かなり夢のかなた集まる日オルフェの遺言夢見るマーズポート決闘2108年西暦2763年の童話ジルベスターの星から真夏の夜の夢夜は沈黙のときSF系の作品ばかりを集めた短編集。「遙かなり夢のか...

地球へ

1977年初出 竹宮恵子スクエアエニックスGファンタジーコミックス 全3巻なんせ初めて読んだ竹宮恵子のマンガが「風と木の詩」だったので、当時学生だった私は激しい嫌悪感を覚え、それが原体験となり、本当に長い間、氏の作品は敬遠しておりました。は...

ミステリオス

1972年初出 小室孝太郎高橋書店 全2巻ワーストや命MIKOTOの強烈さを期待すると完全に肩透かしをくらうと思います。学園の番長で、素行不良な主人公悟郎が、なぜか救われない魂をあの世に送る手伝いをする羽目になる、というオカルトファンタジー...

命 MIKOTO

1978年初出 小室孝太郎集英社ジャンプスーパーエース80年代にブームを巻き起こした伝奇バイオレンスの先駆けとも言える作品。漫画で呪術、密教を題材としたオカルトアクションをやったのはおそらく本作が最初ではないか、と思います。恐ろしく早かった...

ワースト

1970年初出 小室孝太郎集英社ジャンプコミックス 全4巻侵略SF、パニックSFの傑作として好事家の間で名高い作品ですが、なるほどこれは先駆的作品として伝説化するのもわかる、と納得の一品。とても少年ジャンプ掲載とは思えません。いったい何の叙...

アタゴオル物語

1976年初出 ますむらひろし朝日ソノラマ 1~3巻(全6巻)マンガ少年に掲載された、人語を解する巨大猫ヒデヨシと少年テンプラの活躍を描いた作者おなじみのファンタジー、最も初期のもの。後年に比べると作画がかなり拙い、というのはあります。まだ...

愛と誠

1973年初出 梶原一騎/ながやす巧講談社マガジンKC 全16巻当時、空前の大ブームを巻き起こし、何度も映像化された作品ですが、実は私、今日まで読んだことがなくてですね。何の根拠もない先入観なんですが、すごく暑苦しそう、と思ってたんですね。...

ザ・ムーン

1972年初出 ジョージ秋山小学館文庫 全4巻作者にしちゃあ珍しい、巨大ロボットもの。しかしこの手の勧善懲悪な少年SFにおいてすらジョージ秋山節は全開。こりゃ裏石ノ森章太郎、裏横山光輝と言っても良い作品では、と思います。本当にカタルシスを得...

アシュラ

1970年初出 ジョージ秋山幻冬社文庫 上、下少年誌でカニバリズムって、とりあえず編集は止めろよ、と言う話で。青年誌媒体がなかった、というのはわかるんですが、それにしても超えちゃいかん一線はあるでしょう、と思う次第。この作品の最大の問題点は...

銭ゲバ

1970年初出 ジョージ秋山幻冬社文庫 上、下もう本当に長い間ジョージ秋山は鬼門でして。まず絵が好きになれない、ってのが大前提にあって、さらには、あけすけに露悪的かつエキセントリックな作風が嫌いってのがその次にあった。もちろん浮遊雲みたいな...

エコエコアザラク

1975年初出 古賀新一秋田書店チャンピオンコミックス 全19巻70年代の少年チャンピオンを支えた人気漫画のひとつで、近年、何度か映画化されたりドラマ化されたりしている作品ですが、はっきり言って原作はそれほど優れた出来というわけでもなし。黒...

太陽伝

1973年初出 日野日出志マガジンファイブホラーではない、と聞いてはいたんですが、なんせ日野日出志なんで、いったいどのようなカルトなのか?!とドキドキしながらページをめくったんですが、思いのほか普通に少年向き冒険マンガで拍子抜け。太古の地球...

地獄小僧

1976年初出 日野日出志ひばり書房ヒットコミックス事故で最愛の息子を失った病院長が悲しみのあまり他人の子供を犠牲にして我が子を甦らそうとするが、甦った我が子はとても人間とは呼べぬ化け物であった、というどこかで読んだことのあるような内容の怪...

蔵六の奇病

1976年初出 日野日出志ひばり書房ヒットコミックスこれまた日野ワールド全開な狂った一冊。簡単にストーリーをかいつまむと、精神薄弱な主人公蔵六が全身にできた七色のできものからしたたる膿で絵を描こうとするお話。もう、間違いなく今の時代には描け...

毒虫小僧

1975年初出 日野日出志ひばり書房ヒットコミックス子供の頃怖いモノ見たさで読んで、長らく私のトラウマとなった一冊。この本のせいで見慣れぬ虫をひどく恐れる時期がしばらく続いたのだから、ほんと作者には責任とってほしい。カフカとの共通点等、識者...

俺の新撰組

1979年初出 望月三起也ぶんか社コミック文庫 上、下新撰組の母体となる浪人たちが京に上って新撰組を結成し、後世に知られる組織の体裁を整えるまでを描いた作者には珍しい歴史もの。新撰組自体に詳しくないので、史実を作者流に改変しているのかどうか...

バラの戦士

1976年初出 望月三起也双葉社アクションコミックス 全4巻巨大な複合企業、空コンツェルンの陰謀により、会社をつぶされのっとられてしまった運輸会社の残党が、空コンツェルンの雇われに身をやつしながら命がけの復讐をもくろむ現代版忠臣蔵といった風...

ジャパッシュ

1971年初出 望月三起也ぶんか社コミック文庫端麗な容姿と長けた弁舌で人心を惑わす悪徳のアンチヒーロー、ジャパッシュのあくなき権力への欲求を描いた作品。相当早かったのだけは確かだと思います。正義不在の悪党が、どんどんその力を肥大させていく物...