アタゴオル物語

1976年初出 ますむらひろし
朝日ソノラマ 1~3巻(全6巻)

マンガ少年に掲載された、人語を解する巨大猫ヒデヨシと少年テンプラの活躍を描いた作者おなじみのファンタジー、最も初期のもの。 

後年に比べると作画がかなり拙い、というのはあります。

まだ画風が定まってない、との印象も受ける。

路線は以降の同一世界観を綴ったシリーズと大きく違わないんですが、アタゴオルというファンタジーをどう描くか、試行錯誤している様子もありますね。

初期の短編集、永遠なる瞳の群のように実験的なアプローチもあり。

途中から少年読者を意識したのか、絶対悪みたいな存在が善との戦いを繰り広げる展開になり、私はそこで振り落とされてしまいました。

続巻に手を出すのに躊躇している状態。

全巻読んでないので断言は出来ませんが、楽園のファンタジーはこの段階でまだまだ未完成であるように感じられました。

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