2012年

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  • 2020.06.23

ロスト・ボディ

スペイン 2012監督、脚本 オリオル・パウロ 遺体安置所から忽然と消えた死体の謎を追うサスペンス。 結論から先に書いちゃうと、決して悪くはないんです。 悪くはないんですが、引っかかる点がいくつかあって。 それが私のこの作品に対する評価をどうにも難しくさせてます。 まず一番疑問だったのは、死体が安置 […]

  • 2020.06.18

FOUND ファウンド

カナダ 2012監督 スコット・シャーマー原作 トッド・リグニー ホラーと言うよりはシリアルキラーを題材としたサイコサスペンスと言った方がいいような気もします。 結局この作品が高く評価されたのは、殺人者をその家族である弟の目線で描写したことが目新しく写ったからじゃないかと。 ま、その点のみに着目する […]

  • 2020.06.13

家族の灯り

ポルトガル/フランス 2012監督 マノエル・ド・オリヴェイラ原作 ラウル・ブランダン ポルトガルの巨匠、オリヴェイラ監督が御歳103歳でメガホンをとり、完成させた作品。 は?103歳?と驚かれる方がほとんどだと思う。 私も最初は誤植かと思った。 監督の半分も生きてない私のような若輩からすれば、10 […]

白雪姫と鏡の女王

アメリカ 2012監督 ターセム・シン脚本 マーク・クライン、ジェイソン・ケラー、メリッサ・ウォーラック 近頃ディズニーが古典的童話をおもしろおかしく?現代的に改変してやたらヒットを飛ばしてますが、本作もその一環かな、と思いきや、こちらは独立系の制作会社による作品のよう。 「スノーホワイト」とか似た […]

クロワッサンで朝食を

フランス/エストニア/ベルギー 2012監督 イルマル・ラーグ脚本 イルマル・ラーグ、アニエス・フォーブル、リーズ・マシュブフ ああ、これは若い人が見ても全く面白くないだろうなあ、とちょっと思った。 好き放題生きてきたわがままなマダムと、同郷の家政婦との心の交流を描いた作品なんですが、はっきり言って […]

サイの季節

イラク/トルコ 2012監督、脚本 バフマン・ゴバディ 無実の罪で30年にわたって投獄されたイランの詩人サヘルの、妻への愛情の行く末を描いた人間ドラマ。 噂にはきいてましたが映像センス、素晴らしいの一言です。 構図といい、光の加減といい、色調といい、ああ、これはもうアートだ、と素直にため息が出た。 […]

ダークナイト・ライジング

アメリカ 2012監督 クリストファー・ノーラン原案 クリストファー・ノーラン、デヴィッド・S・ゴイヤー ノーラン版バットマンの3部作完結編。 前作ダークナイトの完成度があまりに凄まじかったものですから、まあ、あれを超えるのはさすがに無理だろう、と私はタカをくくってたりもしたんですが、超えられないま […]

エンド・オブ・ウォッチ

アメリカ 2012監督、脚本 デヴィッド・エアー アメリカ国内でもっとも危険な街といわれるLAのサウスセントラル地区で警官を務める2人のコンビを描いた作品。 バディもの?と思う人もいるかもしれませんが、まあ大きく間違ってはいないにせよ、あえて身も蓋もない言い方をしちゃうなら、時々地上波で思い出したよ […]

  • 2020.04.27

私はゴースト

アメリカ 2012監督、脚本 H・P・メンドーサ 幽霊と霊媒師の交信を、幽霊の1人芝居の形式で描いたホラー。 まあ、発想は面白かった、と思います。 予算のなさをアイディアでカバーする、と言う意味では秀逸、と言ってもいいかもしれない。 自分の死を自覚できない主人公の幽霊が、実は解離性人格障害だった、と […]

コズモポリス

フランス/カナダ 2012監督 デヴィッド・クローネンバーグ原作 ドン・デリーロ アメリカを代表する文豪ドン・デリーロの小説を映画化。 いやー油断してたらやってくれましたクローネンバーグ。 もうすっかりエンターティメントに徹しきってるのかな、と思いきや、この期に及んでこんなわけのわからない作品を撮っ […]

  • 2020.03.22

モンテクリスト

2012年初出 熊谷カズヒロ集英社グランドジャンプYJC 1巻(全4巻) 「モノクロームボックス」以降、音沙汰のなかった熊谷カズヒロの、古巣集英社への復帰作。 まずは喜ばしい限り。 新作の題材は意外にもアレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」。 「巌窟王」と言った方がなじみがあるかもしれません […]

  • 2020.02.24

刺さった男

スペイン 2012監督 アレックス・デ・ラ・イグレシア脚本 ランディ・フェルトマン プロットは非常におもしろかった、と思うんです。 転落事故の結果、頭に鉄の棒が突き刺さったものの、刺さりどころがよかったのかなぜか意識は明晰なまま、ただし、大出血の恐れがあるから現場から動かすことができない、という設定 […]

  • 2020.02.23

トールマン

アメリカ/カナダ/フランス 2012監督、脚本 パスカル・ロジェ 非常に難しいことに挑戦してる作品だと思います。 その心意気は買いたい、と思う。 見ていて、ありきたりのものは作らない、という志はしっかり伝わってきましたし。 ただ、意気込みとは裏腹に、それがすべてうまくいってるとはいい難い、というのが […]

  • 2020.02.20

フランシス・ハ

アメリカ 2012監督 ノア・バームバック脚本 ノア・バームバック、グレタ・ガーウィグ なんだかもう自分がこれまで歩んできた人生と色々重なるものがあって、胸が熱くなってしまいました。 描かれているのはまだ何者でもない一人の女性のダンスにかける青春です。 とはいえ、感動大作風に、ひたむきで懸命な成功へ […]

  • 2020.02.20

わたしはロランス

カナダ/フランス 2012監督、脚本 グサヴィエ・ドラン 中盤ぐらいまで見て、あ、さらにエンジンの回転数上げてきた、と率直に思いましたね。 ドランの才能を疑うわけではないですが、前2作は本人が出演していることもあり、どこかプライベートフィルム的な質感もあったように思うんです。 自分ができる範疇、経験 […]

  • 2020.02.19

プロメテウス

アメリカ 2012監督 リドリー・スコット脚本 ジョン・スペイツ、デイモン・リンデロフ 人類創生の起源を描く、なんてキャッチコピーがついてるもんだから、リドリースコットはこの年にして新たな宇宙SFに挑戦するのか!と興味津々だったんですが、蓋を開けてみればエイリアンの前日譚じゃねえかよ、と。 どういう […]

クラウド アトラス

アメリカ 2012監督、脚本 ウォシャウスキー兄弟、トム・ティクヴァ原作 デヴィッド・ミッチェル なんだこれ、ってのが見始めて15分ぐらいの感想。 全く予備知識なしで見たんです。 ですんで、入れ替わり立ち代り進行するストーリーがですね実は6つある、ってことがまず把握できないわけです。 おそらくこれは […]

嘆きのピエタ

韓国 2012監督、脚本 キム・ギドク ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した作品。 さすがのキム・ギドク、安定の1本、と言う感じですかね。 普通におもしろい。 実はそんなに目新しい印象のあるシナリオでもないんです。 日本の70年代的なドラマツルギーが香る感じ。 謎の母親の正体も思ったとおりでした […]

  • 2020.02.17

闇のあとの光

メキシコ/フランス/ドイツ/オランダ 2012監督、脚本 カルロス・レイガダス シュールな前衛作品であるなら前衛作品であると最初に言ってくれ!って感じですかね。 ストーリーのつながらない断片的なシーンが幾重にも重なってさっぱりわけのわからないままエンディング。 だからなんなんだ、としか言いようがない […]

アップサイドダウン 重力の恋人

カナダ/フランス 2012監督、脚本 ファン・ソラナス 地球ではないどこか。 「ロシュの限界」や「様々な物理法則」を真っ向から無視した2重連星でのラブロマンスを描いた作品。 とりあえず絵ヅラはとてもおもしろいです。 それぞれの惑星に住む男女が、お互いの星の重力にとらわれ、さかさまにながらも愛を育む、 […]

  • 2020.02.14

ブランカニエベス

2012 フランス/スペイン監督、脚本 パブロ・ベルヘル スペインの映画賞であるゴヤ賞で10部門受賞に輝いた作品。 モノクロでサイレント、という見る人を選びそうな作品ですが、思いのほかすんなり作品世界に入り込めることは確かです。 そこは素直に監督の力量、と認めていいと思います。 グリム童話の「白雪姫 […]

別離

2012 イラン監督、脚本 アスガー・ファルハディ ベルリン国際映画賞金熊賞を始め、各国の映画賞を総なめにした作品。 とりあえず私、イランの映画なんてこれまで見たことがなかったので、タイトルロールやエンドロールのペルシア語が全く読めなかったのが衝撃ではありました。 この作品を見て、何よりも驚いたのは […]

人生の特等席

2012 アメリカ監督 ロバート・ロレンツ脚本 ランディ・ブラウン グラントリノ以降、久しぶりのクリントイーストウッド主演作ですが、今回もあたりまえのように並み以上におもしろくて、本当にこの人は一体どうなってるんだ、とつくづく感心します。 監督はこれまでイーストウッド作品に関わり続けてきたロバートロ […]

  • 2020.02.12

THE BAY

2012 アメリカ監督 バリー・レヴィンソン脚本 マイケル・ウォラック パンデミックの恐怖を描いたパニックスリラー。 ドキュメンタリータッチでPOV方式を織り交ぜながら物語は進行していくんですが、この作品の最大の失敗は主人公不在の群像劇風にしてしまったことでしょうね。 多分、それがリアリズムの喚起に […]