マンガ

夜叉鴉

1993年初出 萩野真集英社ヤングジャンプコミックス 全10巻 すべての作品を読んでいるわけではありませんが、荻野真のオカルトSFの中では一番出来が良い気がしますね。 序盤は正直たいしたことないんです。 晴らせぬ恨みを夜叉鴉が代って晴らしま...

あばしり一家

1969年初出 永井豪秋田書店チャンピオンコミックス 全15巻 キッカイくんをさらに個性豊かな犯罪一家にしたてあげて大暴れさせたのが本作だと思います。 そこに加味されたのは「バイオレンス」と「SF」。 基本、ギャグタッチなんですが、派手に流...

破壊魔定光

1999年初出 中平正彦集英社ウルトラジャンプ 1~6巻(全12巻) 突如地球に飛来し始めた「流刑体」と呼ばれる異星人の犯罪者を、捕獲する役目を担うことになってしまった高校生の活躍を描いたアクションSF。 序盤はまあ、ありがちな感じかな、と...

キッカイくん

1969年初出 永井豪竹書房文庫 全4巻 作者最初期の作品。 生活ギャグ、とでもいえばいいんでしょうか、後年のイメージとは何もかもがまるで違って驚かされることしきり。 おなじみ冷奴先生はすでにメインキャラクターで登場してはいるんですけどね。...

ハレンチ学園

1968年初出 永井豪徳間コミック文庫 全7巻 当時の少年ジャンプに連載が開始されるや否や大反響をうけ、作者の名を一気に世間に知らしめた一作。 世間を巻き込んで世の親達から大きくバッシングされた作品としても有名。 この作品を有害図書指定しよ...

スパイダーマン

1970年初出 池上遼一/平井和正メディアファクトリーMF文庫 全5巻 アメコミのスパイダーマンを日本向けにアレンジして漫画化した作品。 たいていこの手の企画ものって、中途半端でゆるい出来になるんですが、本作に限っては、それは違う、と断言し...

恐怖新聞

1973年初出 つのだじろう秋田書店チャンピオンコミックス 全9巻 おそらくつのだじろうの最高傑作ではないか、と。 悪霊にとり憑かれた少年の悪夢の日々を描いた心霊ホラーなわけですが、悪霊が未来の恐怖を予知する新聞を配達し、しかもそれを読めば...

アリエテ2057

2010年初出 五十嵐浩一双葉社アクションコミックス 上、下巻 西暦2057年、木星の衛星を拠点に、外宇宙より突如来襲した謎の侵略者と戦う地球人兵士達の、熾烈な戦闘の日々を描いたスペースオペラ。 いや、びっくりしました。 五十嵐浩一といえば...

呪凶介PSI霊査室

1977年初出 つのだじろう竹書房文庫 全2巻 それにしてもすごいタイトルです。 呪凶介霊査室って・・・・。 禍々しいのにもほどがあるって、ほんとに。 ただまあ、作品のプロット自体は良くできている、と思うんですね。 不可解な事件を霊的な観点...

うしろの百太郎

1973年初出 つのだじろう講談社マガジンKC 全8巻 70年代オカルトブームの火付け役になった作品のひとつ、と言われてますが、なんせ子供だったもので、はて?そのようなブームがあったかしら、ってな有様ではあります。 今あらためてじっくり読ん...

未来の思い出

1991年初出 藤子F不二雄小学館 先生が最後に描いた青年向け漫画。 映画化もされ、話題になった一作ですし、あらためて今読むと漫画家が主人公ということもあって、なにかと晩年の先生自身の姿にだぶる、というのはありますね。 色々感慨深いのは確か...

チンプイ

1985年初出 藤子F不二雄小学館 全2巻 F先生、最後の児童漫画。 ある日突然、他天体であるマール星からルルロフ殿下のお妃様として選ばれた地球人の小学生エリの大騒動を描いたSFギャグなんですが、定番ながら実にかわいらしい作品で、なかなか好...

モジャ公

1969年初出 藤子F不二雄小学館 21エモンの続きが描きたい、というF先生の希望が通って、連載が決まった作品。 人気が伸び悩んだ末の21エモン早期連載終了で描ききれなかったアイディアをなんとか形にしたい、という思いがあったようです。 キャ...

エスパー魔美

1977年初出 藤子F不二雄小学館文庫 全6巻 読者サービスだったのか、なにか意図があったのか、そこは詳しくないんでわからないんですが女子中学生である主人公魔美のヌードがやたらでてくるライトな超能力者もの。 ストーリー自体は他愛なく日常の延...

まんが道

1970年初出 藤子不二雄A中公文庫 全14巻 いやはやすごいタイトルなわけです。 まんが道・・・・・・。 子供の頃の私ですら、これはなにか違う、と思ったぐらいですから、そのインパクトに肝を冷やした方々もきっと大勢居たはず。 ストーリーは藤...

プロゴルファー猿

1974年初出 藤子不二雄A小学館サンデーコミックス 全19巻 少年漫画における初のゴルフ漫画らしいんですが、まあなんといいますか、度を越えた荒唐無稽ぶりに爆笑、いやその、目を見張るすさまじい内容になってます。 主人公は猿そっくりの天才ゴル...

少年時代

1978年初出 藤子不二雄A中央公論新社 上、下巻 柏原兵三の「長い道」を底本として漫画化された一作。 戦時中、富山に避難した少年の慣れない疎開体験を描いた作品なんですが、これが本当に藤子Aなのか?と幾分疑問に思うぐらい作者の普段の作風とは...

笑ゥせえるすまん

1969年初出 藤子不二雄A中公文庫 1巻(全5巻) いったいこれってなんなんだろ?と昔読んだときも頭を悩ませましたが、今再読してみてもよくわかんねえなあ、ってのが正直な感想。 ホラーと言えばホラーなんでしょうけど、純然たる悪意が無差別にち...

ブラック商会変奇郎

1976年初出 藤子不二雄A秋田書店チャンピオンコミックス 全5巻 魔太郎がくる!!(1972~)のリマスタリング版みたいなもの、と言っていいと思います。 変奇郎の場合、魔太郎とは違ってビジネスとして復讐代行を裏稼業でやっているような節があ...

魔太郎がくる!!

1972年初出 藤子不二雄A秋田書店チャンピオンコミックス 全13巻 藤本弘(藤子F不二雄)という強烈な天才の光の影で、隠花のように怪しく咲いたのが我孫子素雄(藤子不二雄A)だったんだろうなあ、と思ったりもしました。 まーしかし凄い少年漫画...

藤子不二雄Aブラックユーモア短編集

1969年初出 藤子不二雄A中公文庫 全3巻 一部知識人や文化人に高く評価された短編集ですが、うーん、私はダメでした。 ホラーのようでホラーでない、幻想小説風に読み解けばいいというわけでもない、ただただ黒くて後味が悪いんですよね。 映画ファ...

オバケのQ太郎

1964年初出 藤子F不二雄小学館 全12巻 藤子不二雄の名を日本中に知らしめた大出世作なわけですが、ファンならご存知の通り、もう本当に長い間この作品は入手不可能な状態にありまして。 調べたところによると最後の増刷があったのが88年だとか。...

21エモン

1968年初出 藤子F不二雄小学館文庫 全3巻 実は先生の描く児童漫画で私が一番好きなのはこの21エモンだったりします。 宇宙時代の寂れたホテルの跡取り息子、21エモンが家業に勢も出さずに色んな来客異星人相手にドタバタを繰り広げるギャグ漫画...

マホロミ

2010年初出 冬目景小学館スピリッツスペシャル 1巻(全4巻) 熱心に全作品を追っている、と言うわけではないんですけど、初期の頃に比べてますます作画に味が出てきたなあ、と思いましたね。 冬目景だけの絵が完成しつつあるような気さえします。 ...