オススメの一作!

地を這う魚

2009年初版 吾妻ひでお角川書店作者の若かりし頃を描いた自伝風エッセイ漫画。失踪日記以降の作品らしい、精緻な作画が映える高品質な一品、と言っていいでしょうね。とりあえず背景の書き込みは尋常ではないです。漫画表現でしかあり得ぬ奇異な人外の造...

失踪日記

2005年初版 吾妻ひでおイーストプレス吾妻ひでおの熱心なファンではないので断言は出来ないんですが、やはりこりゃ「化けた」作品だと思うんですね。自伝というかエッセイみたいなものが創作を凌駕して圧倒的におもしろい、というのはよくあるケースだと...

ヨコハマ買い出し紀行

1995年初版 芦奈野ひとし講談社アフタヌーンコミックスKC 全14巻世界のゆるやかな黄昏を描いた終末SF。昔読んだときの感想はなんだかぱっとしないなあ、でした。地味にホームドラマでヤマなしオチなしか、と当時は思ったんですが、今回、一気に1...

カリフォルニア物語

1978年初出 吉田秋生小学館フラワーコミックス 全8巻厳格で、愛情表現の下手な弁護士の父親やエリートの兄に反発し、高校生にしてニューヨークで一人生きていこうとする主人公ヒース及び、その仲間たちの危なっかしい毎日を描いた青春群像劇。24年組...

森脇真末味傑作集

1984~89年初出 森脇真末味小学館プチフラワーコミックス 全4巻1 ささやかな疑問符  ささやかな疑問符  レプリカ2  鏡の前のポダルゲー  週に一度のお食事を  ダモイ2 踊るリッツの夜  踊るリッツの夜  TIME  はがねの輪3...

おんなのこ物語

1981年初出 森脇真末味小学館フラワーコミックス 全5巻セミプロバンド「Sticker」の解散までの活動を、主人公でドラマーである八角の目線を通して描かれた音楽マンガ。バンド活動を描いたマンガは数あれど、私の知る限りではこれほどリアルで真...

首代引受人

1971年初出 平田弘史リイド社SPコミックスそれが事実なのか、創作なのかはわからないんですが、戦国時代、敵に追われ窮地に陥った武士が己の首を敵の言い値で売り、その場で手形を渡し死を免れる因習があったらしいんですね。その後、手形を持って本人...

それがし乞食にあらず

1970~71年初出 平田弘史青林工藝舎<収録短編>我れ枯るるともそれがし乞食にあらず仕末妻秘砲抱え大筒不承知槍誰も戦い望まぬけれどサンデー毎日等に掲載された短編を集めた作品集。これがもう何事か、と言いたくなるほど読み応え充分の作品ぞろいで...

血だるま剣法・おのれらに告ぐ

1962年初出 平田弘史青林工藝舎某団体の抗議により、42年もの長きの間発禁になっていた幻の中編の復刊版。まさかこの作品が読める日が来るとは、と武者震いしたのが昨日の事のようです。で、肝心の内容なんですが、まさに凄まじいの一語につきますね。...

ワン・ゼロ

1984年初出 佐藤史生小学館プチフラワーコミックス 全4巻今読み直してこそこりゃ凄いと実感できる漫画かも知れないですね。なんと言ってもですね、まだインターネットどころか携帯すらまるで普及していなかった時代にネットワークと神の存在に着目した...

夢みる惑星

1980年初出 佐藤史生小学館文庫 全3巻恐竜の闊歩するどこか遠くの見知らぬ惑星を舞台に、中世封建的な社会を形成するアスカンタ王国と、その第一王子イリスを描いた異世界ファンタジー。ある種の貴種流離譚とも言える内容かと思うんですが、これがもう...

白眼子

2000年初出 山岸 凉子潮出版社希望コミックス未来を予見する能力を持つ白眼子と呼ばれる盲目の男の物語。舞台は戦後の北海道でストーリーは白眼子に拾われた少女の目線で進行していくんですが、当時の世相や風俗、文化の描写が恐ろしくリアルで舌を巻く...

日出処の天子

1980年初版 山岸 凉子白泉社 花とゆめコミックス 全11巻どちらかと言えば短編の名手だという認識があるんですが、それすらさしおいて本作は歴史改変もの不朽の名作長編だと思う次第。舞台は大化改新以前の日本で主人公は聖徳太子。よくまあこんなプ...

山岸凉子の短編集 14冊

1972年初出 ゲッシング・ゲーム(集英社セブンティーンコミックス)掲載紙の性格上の問題もあるとは思うんですが、個人的には相当きつかった長編。第一話は72年に描かれているので初期の作品と言っていいと思います。もう、何もかもが古い。ストーリー...

大島弓子選集 第1期

1968~71年初出 1巻 誕生<収録短編>ポーラの涙/ぺールの涙/デイトははじめて/フランツとレーニ/詩子とよんでもういちど/男性失格/誕生/夏子の1日/あしたのともだち/みち子がきた日購入当時はあまりの古さにとても最後まで読めなかったん...

萩尾望都作品集 第Ⅱ期

1巻、2巻 百億の昼と千億の夜はこちらのページ1978年初出 3巻、4巻 スター・レッド私の中で萩尾SFが完成した、と感じたのはこの作品から。舞台は火星で、しかも超能力バトルものだったりして、これといって目新しい試みは特にないんですが、それ...

萩尾望都作品集 第Ⅰ期(抜粋)

1969~73年初出 1巻 ビアンカ<収録短編>ルルとミミ/すてきな魔法/クールキャット/爆発会社/ビアンカ/ポーチで少女が子犬と/ベルとマイクのお話/雪の子/千本めのピン萩尾望都の最初期の短編を集めた一冊。80年代の作者の作品に慣れ親しん...

ワースト

1970年初出 小室孝太郎集英社ジャンプコミックス 全4巻侵略SF、パニックSFの傑作として好事家の間で名高い作品ですが、なるほどこれは先駆的作品として伝説化するのもわかる、と納得の一品。とても少年ジャンプ掲載とは思えません。いったい何の叙...

コスモス楽園記

1986年初出 ますむらひろしスコラ バーガーSC 全5巻作者のライフワークであるアタゴオルシリーズにおいて、この作品がどういう位置付けなのかはよくわからないんですが、これはちょっとあなどれない、と驚かされたましたね。一般には「アタゴオル玉...

カムイ外伝

1965年初出 白土三平小学館ビッグコミックス 全20巻白土三平の作品の中で一番大好きなシリーズ。何事か、っていうぐらいおもしろい。少年サンデーで連載されていた初期の数話は子供向けを意識してか、絵柄も違い、忍者アクションものと言った風情なん...

四つ葉のマック

1983年初版 望月三起也少年画報社ヒットコミックス 全7巻非行少年を手続きなしで海洋艦型鑑別所に収容できる世界を描いたバイオレンス。再読してみて私が一番驚いたのは、このプロットって、後のバトルロワイヤルであり、ハンガーゲームやメイズランナ...

変身!

2014年初出 横山旬エンターブレインビームコミックス 1巻(全3巻)なんだかよくわからないんですけど不思議なおもしろさがある一冊。自在に変身できる能力を有した男の子と、唯一その秘密を知る同級生の女の子との学園生活を描いたドタバタなんですが...

続・新ワイルド7

1995年初出 望月三起也ぶんか社コミック文庫新ワイルド7の続巻、と言っていい内容で、「続」がついたからといって設定が変わっていたり、作中の時間が大きくが経過しているわけではありません。おなじみのキャラも何人か登場。ちなみに新ワイルド7で敵...

優しい鷲JJ

1981年初出 望月三起也少年画報社ヒットコミックス 全7巻実は本作こそが望月三起也の最高傑作なのではあるまいか?とあたしゃ密かに思っていて。もちろんワイルド7も好きだし、古いファンは秘密探偵JAを一押しにする人もいたりなんかするんでしょう...