2021-01

西部新宿戦線異状なし

2002年初版 押井守/大野安之角川書店 原作、押井守。 90年代前半に雑誌を変え転々と連載していたシリーズを、角川が完全版として復刊したものらしいです。 元々は日本文芸社から単行本が発売されてたとか。 内乱により、分断されてしまった日本の...

SCENE

1988年初版 大野安之笠倉出版社 まあ、率直に言って箸にも棒にもひっかからん1冊というか。 80年代に大繁殖したロリコンブームの残滓に触れているような気分になりましたね。 簡単に言っちゃうなら、ストーリー性がありそうで実はなにもないエロ漫...

ゆめのかよいじ

1988年初版 大野安之少年画報社ヤングキングコミックス 一部マニアの間で異様に評価の高い作品。 2001年に、作者自身が加筆修正した新装版が角川書店から発売になってますが、角川版はどうにも評判がよくありません。 最終話が削除されてる上に、...

ローティーンブルース

1974年初版 望月あきら秋田書店チャンピオンコミックス 1~3巻(全8巻) 作者の隠れた傑作として名高いシリーズ。 望月あきらといえばテレビドラマ化もされたゆうひが丘の総理大臣(1977~)が有名ですが、連載当時、何かと物議を醸し、漫画好...

翼の記憶

1981年初版 佐藤晴美朝日ソノラマサンコミックス <収録短編>冷たい雨凍った時の中に乾いた瞑想永遠のアニマユキ翼の記憶 作者のデビュー作を含む最初期の短編集。 動物漫画を得意とする漫画家として一部では知られた存在らしいんですが、私は全く知...

ワタリ

1965年初出 白土三平講談社マガジンKC 全7巻 伊賀にも甲賀にも属さぬ第三の忍者、ワタリの暗躍を描いた戦国忍者活劇。 ・・・そういえば白土三平の長編でワタリだけ読んでなかったな、となにげに手にとったシリーズですが、好き嫌いは別にして、昔...

透明人間

アメリカ 2020監督、脚本 リー・ワネル これまで、幾度となく映画化されてきた透明人間を、ブラムハウスプロダクションズがSAWの脚本家であるリー・ワネルを招いて再度映画化した作品。 一応原作はHGウェルズで、1933年に映画化された透明人...

WAVES/ウェイブス

アメリカ 2019監督、脚本 トレイ・エドワード・シュルツ いわゆる家族ドラマ。 普通の家族ドラマと違うのは、一家の長男がちょっとしたはずみで重大な犯罪を犯し、収監されてしまっていること。 監督の前作であるイット・カムズ・アット・ナイト(2...

ナイト・ウォッチャー

アメリカ 2020監督、脚本 マイケル・クリストファー ホテルの受付として働く、発達障害(アスペルガー症候群)を抱える青年が、偶然にも殺人事件を目撃してしまったことから、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう羽目になるサスペンス。 私が以前、酷...

やっぱり契約破棄していいですか!?

イギリス 2018監督、脚本 トム・エドマンズ 老齢の殺し屋と、死にたい小説家志望の若者の面倒くさい駆け引きを描いたブラックコメディ。 もうタイトルがほとんど内容説明しちゃってるんですけど、早い話が「自分を殺してくれ」と殺し屋に依頼したはい...

不死の猟犬

2013年初出 八十八良エンターブレインビームコミックス 全7巻 老衰以外で人間が死ぬことのない世界を舞台に、蔓延するRDS(復活不全症)の謎を追う警察と、逃がし屋を名乗る地下組織の攻防を描いたSFアクション。 全人類のすべてが不死である世...

天使の時空船

1993年初出 松本零士潮出版社希望コミックス 全7巻 銀河系宇宙を飲み込む、謎の崩壊断面から人類を救うため、レオナルド・ダ・ヴィンチが生存した15世紀のイタリアへとタイムトリップしたヒロイン、マミヤを描いた大河SF。 さて、なぜマミヤはダ...

TENET テネット

アメリカ 2020監督、脚本 クリストファー・ノーラン こんなの、一回見ただけでわかるはずもなかろうが!と、下手すりゃ視聴後に激高しかねぬ作品。 劇場に見に行った人はさぞかし途方にくれたことでしょうね。 なんせ150分の大作だ。 よくわから...

黄金の7人

イタリア 1965監督 マルコ・ヴィカリオ脚本 マルコ・ヴィカリオ、マリアノ・オゾレス、ノエル・ギルモア スイス銀行に眠る7トンの金塊を強奪せしめんとする、7人の泥棒たちを描いた犯罪映画。 日本においてはルパン三世の元ネタになった、と言われ...

弐十手物語

1978年初出 小池一夫/神江里見小学館ビッグコミックス 全110巻 言わずとしれた小池時代劇の最長連載作、週刊ポスト誌上にて25年もの長きにわたって描かれた作品。 しかしまあよくぞ110巻も続いたことよなあ、と思います。 ぶっちゃけ110...

ナイヴス・アウト/名探偵と刃の館の秘密

アメリカ 2019監督、脚本 ライアン・ジョンソン 遺産相続に絡む骨肉の争いをミステリタッチに描いた、いわゆる探偵もの。 まず私が驚いたのは、この映画に原作が存在しない、ということ。 ライアン・ジョンソン監督のオリジナル脚本なんですよね。 ...