2014 アメリカ
監督 ドゥニ・ヴィルヌーブ
脚本 アーロン・グジコウスキ
評判にたがわず、見事な出来の一本。
見始めて10分で画面に釘付け。
ストーリー自体は単純なんです。
感謝祭を隣人と祝う家族の元から、ふいに姿を消した少女二人。
はたして少女は誘拐されたのか、それとも事故か、家出か。
容疑者としてマークされた1人の知的障害を持つ男を巡って、真相を探るべく、家族、警察がそれぞれの思惑を抱えて奔走します。
はたして真実はどこに。
ヒュージャックマンの熱演ぶりが話題になりましたが、私はロキ刑事役、ジェイクギレンホールの感情を抑えた演技が非常に印象に残りました。
この作品がすごいのは、見終わった後で、ああ、あれが伏線だったのか、と気づく部分だと思います。
一見何の関係もないように思えるシーンが、あとからもつれた糸を解きほぐすようにすべてつながってきます。
監督はカナダの俊英、ドゥニヴィルヌーブですが、いやはやこの人、只者じゃない。
事件の真相が暴かれるラストシーンも完全に予想外でした。
まさかこの人が・・・と驚愕。
すべての場面に意味がある、といっても過言ではない、非常に緻密に作られた極上の一品。
本年度5本の指に数えられる1本だと思います。
コメント
[…] 私も最初はプリズナーズみたいな感じなのかな、と思ったんです。 […]