2014 フランス
監督、脚本 ジュリアン・モーリー、アレクサンドル・バスティロ
学校をさぼって遊んでいた少年3人組が、偶然目撃した事件のせいでひどい目にあうお話。
あらすじを斜め読みするだけで著しく期待感をそがれそうになったんですが、実際に見てみたところで失った期待感の埋め合わせは全くできなかった、という残念な一作。
もうね、いたずらな少年3人組が理不尽に巻き込まれちゃって大変!というプロットからして手垢なわけですよ。
幾多のアメリカンホラーが似たような手口を披露してきたことか。
遡るなら、ヒッチコックぐらいまで紐づけることができるかもしれない。
屋敷女(2007)のえげつなさはいったいどこで失くしてきたんだモーリー&バスティロよ、と問いかけたくなるほど。
さんざん踏み固められて誰もが自由に行き来するようになった道を、なんでわざわざあらためて再整備しようとするかな?と。
お前は予算を使い切ろうと年度末にあわてて道路掘り返しだす役所の手先か、と。
同じ轍を踏むにしても、その先の見通しがきくのかどうかを判断するぐらいはできるでしょう?って。
踏襲と言うか模倣というか二番煎じというか、えっ?スティーブン・キング?というか。
白魔人の出自やキャラクター、デザインまでもがどこかで見たような感じだしなあ。
詳しくは知りませんが、屋敷女、リヴィッド(2011)共にあんまり興行成績良くなかったんでしょうかね?
マニアだけが大騒ぎしてて実はさっぱり儲かってない、ってのはよくある話ですから。
広く幅広い層にアピールするために、残虐描写控え目でとっつきやすい内容を意識したのかもしれませんが、それが自分たちの爪と牙を失う結果を招いてちゃあ意味ないわけで。
凡作でしょうね。
いっそのこと呪怨の俊雄くん(白塗りの子供)でも友情出演させときゃあよかったんだ、と思いますね。
そしたらまだ笑えたし、間違いなく腰抜かした(びっくりして)。
無駄に恐怖演出だけが達者で、なんだか惜しいやら、しゃらくさいやら。
余談ですが他に「恐怖ノ~」シリーズがいくつか発売されてますけど、これ、どういう括りなんだ?
監督も制作国もぜんぜん違うんだけど。