吸血姫美夕

1988年初出 平野俊弘/垣野内成美
秋田書店 1~2巻(全10巻)

先にOVAとしての企画があり、その漫画化、と言う形で展開した作品。

当時の女子高生を中心に人気を博した作品で、和的な佇まいの少女吸血鬼というキャラが目新しい、と話題になりましたが、要は運命に翻弄される美夕というはかなげなヒロインを上手に立脚した、ただそれだけであった気もします。

なんといいますか、設定がですね、いまいちすっきりしないんですね。

結局ラヴァってなんなの?と思いますし。

なんでこんなに面倒くさい生い立ちにしてるのかもよくわかりませんし。

吸血鬼は居るかもしれない、ではなく、居る前提で話が進んじゃってるのもきびしい。

雰囲気重視のファンタジーだと思います。

作品ならではの世界観の構築や、物語のデティールにこだわる人向きではないですね。

OVAが実にお耽美だ、と評判でしたので、そちらを先にチェックしたほうがいいかもしれません。

コメント

  1. […] 吸血姫美夕とはまた違った味わいがあるのは確かですが。 […]

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