デビルマン

デビルマン

1972年初出 永井豪
講談社マガジンKC 全5巻

文句のつけようがない歴史的傑作。 

そりゃね、大人の目線で見れば、中盤やや中だるみとか、伏線の貼り方がわかりやすすぎてほとんどネタバレとか、色々ツッコミどころはあるんですが、72年にこれが少年マガジンで掲載されていたという事実を鑑みれば、つまんない揚げ足取りをしようとする自分をむしろ恥じたくなる、というもの。 

永井豪の最高傑作であり、漫画におけるSFバイオレンスのある種の到達点といって良いでしょうね。 

類する作品は数多くあれど、いまだにデビルマン以降というくびきから逃れることは出来ていないように思う。

それほどまでに衝撃的な作品だった、と言うこと。

特にエンディングの凄まじさときたらもう、トラウマもの。

私が初めてこの作品を読んだのは高校生の時でしたが、それでも愕然とした。

わなわなと手が震えた。 

なんだこれ、と茫然自失。

まあ、少年誌に書いて良いような内容ではないです、間違いなく。 

近年の永井豪しか知らない人は信じられないでしょうが、70年代の氏はこの作品を先鞭として、凶暴としかいいようのない悪鬼的作画と怨念渦巻く内容で、進化する漫画表現の最前線にいた。

愛憎渦巻くドラマを、悪魔が織り成すハルマゲドンの渦中に描いた天才の至高の一品。

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