1974~1988初出 山上たつひこ
ペップ出版
<収録短編>
仇討ちミコちゃん
青空侍
幕末お笑い三人組
いやだなあ沖田君
天気晴朗なれども日は高し
探り山亀右衛門出世勝負
さるとび佐助
おおむねギャグ路線。
初期を彷彿させるようなシリアスな短編はなし。
これは異色作だな、と思えるのが盲目の元相撲取りの悲喜劇を描いた 「探り山亀右衛門出世勝負」で、おそらくこれ、現代では掲載不可。
やばすぎます。
「仇討ちミコちゃん」が個人的にはお気に入り。
脂が乗りまくってた時期のキレまくってる時代劇コメディで、この設定で連載いけたのでは、と思えるほど。
登場人物が全員卵型一頭身で描かれた「青空侍」もばかばかしくて好きです。
発表年代に幅がありすぎて、絵柄が別人かと思えるほど変わってるのが統一性を損ねていて難か、とも思いますが、時代劇路線の短編を一冊で一気に読める、と言う意味ではお得かも。
後に小学館クリエィティブから発売になった選集「天気晴朗なれども日は高し」と収録作品はほぼかぶってます。
ただし、「探り山亀右衛門出世勝負」はこちらの単行本にしか収録されてません。