火葬場のない町に鐘が鳴る時

2014年初出 和夏弘雨/碧海景
講談社ヤンマガKC 1巻(全14巻)

人口6千人の小さな町を舞台に展開する伝奇ホラー。

まず思ったのは、ゲームなら成立したかもしれないが、これを漫画として成立させるのは相当な無理がある、ってこと。

18時を過ぎて外にいると冥奴と呼ばれる化け物に食われてしまう町って、こりゃ現代日本ではなく架空の別世界を舞台にしたダークファンタジーなのか?という話であって。

せめて外界と完全に途絶した地図にない島、とかだったらまだなんとか納得してやれなくもなかったんですが、 普通に列車も来て車でも行ける場所で妖怪が跋扈してます、ってね、もう鬼太郎でも呼べば、としか言いようがないわけで。

リアリズムの構築、作劇の作法ともにお粗末過ぎる。

また技術的な問題で、作者はコマ割りの流れを自分の頭の中で映像化できてない、とも思った。

なぜそこでそんなカットを、そんな構図で場面に挟み込む?と思うこと数回。

そこそこ話題になってる作品のようですが、私は評価できないですね。

ストーリー漫画を連載できる力量に達していない、と言うのが結論。

14巻まで連載が続いてるんで、途中で化けるのかもしれませんが、我慢して読み続けるほど興味が持てない、というのが正直なところですかね。

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