アメリカ 1996
監督 ブライアン・デ・パルマ
脚本 デヴィッド・コープ、ロバート・タウン
ご存知「スパイ大作戦」のリメイク劇場版。
なぜこれをデパルマが?と、当時は思ったんですが、今もやっぱり違和感があったり。
しかしこのシリーズがまさか2018年まで続くとは思ってもみませんでしたね。
なんだかんだいってトム・クルーズのスター映画だった、って解釈があらためて正しいような気もしてきます。
とりあえず、往年のスパイ大作戦らしさ、みたいなものはとても希薄だと思うんです。
デパルマも自分の流儀でサスペンスタッチに仕上げてますし。
ただ、そのサスペンスタッチが、求められている派手なアクションとの融合、という部分で精彩さを欠いた印象を私は受けました。
前半の演出からするなら、最後はもっと、あっ、と言わされても良かった。
なんかもう全部トムに任しておけばいいんだよ、みたいな物語の舵取りが後半やけに目立って幾分興ざめ。
ファンにはたまらないシリーズかと思いますが、私はどこかすっきりしませんでした。
デパルマは無難にプロの仕事をした、と言うのは言いすぎでしょうかね。