2014 アメリカ
監督 ダグ・ライマン
原作 桜坂洋
詳しい経緯は知らないのですが、桜坂洋が集英社スーパーダッシュ文庫で発表したall you need is killを何故かハリウッドが映画化。
はて、トムクルーズはライトノベルファン?
まあトムクルーズが制作に噛んでるかどうか知りませんが。
ただ原作はかの筒井康隆も称賛した、という話題の一作です。
私は未読。
物語は大枠で侵略SFなんですが、私がうまいな、と思ったのは、そこに時間をループする、というアイディアを放り込んだこと。
正直、重箱の隅をつつくようなことを言うなら、外宇宙からの侵略者、そこまで万能ならわざわざ余所の星を手間隙かけて侵略しなくていいだろ、とか、主人公ケイジがあっけなく前線に放り出されるくだりがリアリティ、もっともらしさに欠ける、とか、ループする能力が感染する、という設定が安直だ、とか、思ったりしなくはなかったのですが、なんども死を繰り返しながら生き残るシナリオを模索する、という展開が、一連のRPGにも似てスリリングではありました。
タイムループを題材にした作品はアメリカを問わず世界に大量にありますが、まあ、スケール、という意味ではぬきんでている、とは思います。
終盤、主人公がリセットに頼れなくなるプロットは秀逸だったと思います。
ただ、ラストシーン、なぜああなっちゃうのか、私にはよくわからなかった。
どこか見落としていたのかもしれません。
幾分隙はあるように思ったりもしますが、幅広い層が楽しめるSF大作かとは思いますね。