アメリカ 2014
製作総指揮 リドリー・スコット

今時真正面から銀河系を舞台に地球人と異星人の星間戦争のその後を描くスペースオペラって、凄いなあ、まだこういう作品を大金かけて作れる土壌がアメリカにはあるのかしら、と感心してたら人気シューティングゲームの実写映像化、というオチでした。
ああなるほど。
どうりでわかんない単語や設定が説明もなしにばんばん飛び出してくるはずである。
まあ、いいですけどね。
それより問題なのはですね、この作品、日本語でのアナウンスは全然ないんですが、実は劇場公開作品ではなく、ストリーミング配信されたドラマ5話分をまとめたもの、だとか。
おいっ。
ちょっとひどくないか、それ。
あまりに映画ファンを虚仮にしちゃあいませんか、と。
リドリースコットって言っときゃあなんとかなるだろう、ってか。
姑息すぎる商売は結局自分の首を絞めると私は思う次第。
で、肝心の内容なんですが、ゲームで盛り上がってない人にとっては安っぽい世界観、その一言に尽きます。
何十年前のSFなんだ、って感じ。
またシナリオが類型かつクサいんです。
登場人物が出揃った時点で、すべての展開に予測がつく有様。
これでいい大人がぐっとくる、と思ったら大間違い。
ただですね、これを連続ドラマだ、と考えて見るなら、少ない予算で結構がんばってるな、という見方も成り立つわけです。
これで終わり、というわけではないでしょうし。
結局日本におけるセールの方法が根本的に間違ってるんですね。
何故これを第1シーズン、みたいな形で3巻ぐらいで売りに出せなかったのか。
詳しい事情はわかりませんが、このDVDをひとつの作品として評価する言葉は私にはありません。
そもそも海外ドラマ、私はほぼ見ない人なんで、はい。