バビル2世 ザ・リターナー

バビル2世 ザ・リターナー

2010年初出 横山光輝/野口賢
秋田書店ヤングチャンピオンコミックス 1~6巻

過去の名作の続編やスピンオフを別の若手漫画家が手がけるという、最近のマンガ界ではよくあるパターンではあるんですが、これがことのほか面白い。

その手の作品すべてをチェックしているわけではありませんが「これは違う」と感じるリメイクが多い中、本作は突出してよくできているような気がしますね。

ただまあ別のページにも書きましたが、原典である横山光輝のバビル2世が実はそれほどよい出来ではない、という事実があるので、そこそこ描ける人なら誰がやってもオリジナル以上になったのかもしれませんが。

けれどそこを差し引いてもですよ、バビル二世VSアメリカ軍という設定は秀逸だったと思います。

一人の超能力少年が一国の軍隊に挑む、という展開はいやがおうにも読者の胸を高鳴らせる。

いかに違和感なく超常を現実の俎上でさばききるか?という部分で腐心しているのが読んでて伝わってきて好感もてます。

あと作者が妙にミサイルやら兵器やらに詳しくて、それが作品のリアリティを底上げしているのは確か。

その名は101の最終回から40年後の話、というのも良い。

読者に、いったいいくつなんだ?と思わせることでバビル二世のカリスマ性が向上。

あれこれゾクゾクさせられっぱなしでしたね。

新しいロプロスとポセイドンのデザインも現代的でかっこいい。

唯一の難点はなかなか話が進まないことですかね。

私はまだ6巻までしか読んでいないのですが、謎は錯綜するばかりで一向にストーリーは進展せず。

まさか松本零士風に思わせぶりなまま放置ってことはないだろうな・・・とちょっと不安。

これはもはやオリジナルを超えた、と言える日が来るのを祈ってます。

7巻読んでもまだ話が進まない感じだったらちょっと考えるけれども。

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