2012年初出 高橋慶太郎
小学館サンデーコミックスGX 1~2巻(全7巻)
女子高校生ぐらいの女の子が銃や武器を片手に血煙上げて殺し合いをする漫画。
作者は「女の子ばかり描いていたい」と編集部に願い出て、キャッチコピーには「クソ凶暴な女子がメイン」との文言が踊ったらしいですが、ほんともうそのとおりですね。
それ以上でもそれ以下でもない。
ゆえに、この世界観に入り込めなかったらその時点でアウト。
こんな若い娘が男顔負けのヒットマンとして、7人も8人も実在してるわけないじゃねえかよ!しかも舞台は東京ってか、絵空事にも程がある!などと憤ったりしちゃったらもう読まないほうがいい。
荒唐無稽はひたすら加速していきます。
それこそもうフェチのレベルで。
多分、上手にやればロバート・ロドリゲスのマチェーテ(2010)とか、広江礼威のBLACK LAGOON(2001~)みたいになったんでしょうけど、いかんせんキャラ立てるのに固執しすぎてて物語が置き去りなものだから、いかんともしがたく。
シンクロできる人のためだけの漫画ですね。
バイオレンス×女子、以上、ってなところ。
ま、潔いといえば潔いんだけれども。
強くて残虐な女が好き、という人にとってはストライクかと。