2009年初版 望月ミネタロウ
講談社モーニングKC 1巻(全3巻)

本作より、作者名の表記が峯太郎からミネタロウに変更されてます。
なにか思うところがあったんでしょうけど、事情は伺い知れず。
前作、万祝(2002~)と比べると、どことなく以前の作風に戻ったような感触もあるんですが、なんだろ、どうにも摑みどころがない感じで。
単行本一冊を費やしても全く話が進んでないんですよね。
どういうお話にしたいのか、その指向性すら見えてこない状態。
設定だけ決めておいて、ただキャラを遊ばせているだけ、といいますか。
なんとも実験的で要領を得ません。
よくまあこれで商業誌連載が可能だったな、と。
うーん、どうしたいんだ望月ミネタロウ。
とりあえず、先を読みたいという気持ちが全く湧いてきません。
改名して心機一転、それでこれ?みたいな。
正直、枯れてしまったか、という気もしなくはありません。
何者でもない一冊ですね。
私が続きを読むことは多分ないでしょう。
個人的には80年代から追い続けた作者との決別となった作品。
振り返るなら、座敷女(1993~)あたりがピークだったような気がしなくもありません。