アメリカ/イタリア 1978
監督、脚本 ジョージ・A・ロメロ

ロメロによるゾンビ3部作、第2弾。
原題はdawn of the deadなんですが、なんでこのまま邦題にしてくれなかったのか、といまだに思います。
ゾンビって・・・・そのままだし。
あまたの類似作とあまりにも判別がつきづらい。
しかしながら本作、その単純至極な邦題とは裏腹に恐るべき傑作だったりします。
前作ナイトオブザリビングデッドの設定そのままに、ゾンビの群れに追われたSWATの隊員と行きずりの数名によるショッピングセンターにおける攻防を描いたサバイバルホラーなんですが、そのおもしろさたるや凡百が足元にも及ばないドラマと緊張感に満ちあふれていて、もうトイレいってる余裕なんて一切なし。
最後まで画面に釘付け。
手に汗握る、とはまさにこのこと。
すでに現在においてはこのプロットって、ある種の教科書であり、型にすらなっている気がしますね。
この作品をまねたであろう映像を私はこれまで数多く目にしてきた気がします。
ある種の終末SFと言うとらえ方もできるのではないか、と思うのですが、前作より、より身近なレベルで、ゾンビだらけの中でどう生活していくのか、に焦点をあてた点が評価を高めた要因であるように思います。
テーマは若干ぶれた印象もあるんですが、やはり「こんなの見たことがない」と思える絵と物語を用意したことが革命的、と言えるのではないでしょうか。
多分ロメロの最高傑作。
ゴブリンが担当したサウンドトラックもマニア垂涎。
見るしかないでしょう。
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