アメリカ 2014
監督 ブレット・ラトナー
原作 スティーブ・ムーア
元WWEのトップファイター、ザ・ロックことドウェイン・ジョンソン主演のアクション大作。
なぜか同じような時期にレニー・ハーリンがザ・ヘラクレスという邦題で似たような映画を撮ってますが、なんなんでしょう、ハリウッドはギリシャ神話ブームなんでしょうか?
トレーラーを見る限りではライオンとかドラゴンとかとヘラクレスが戦ってたんで、てっきりファンタジーか、と私は思っていたんですが、違いました。
紀元前358年のギリシャ諸国を舞台にした、ヘラクレスを詐称する傭兵の物語でした。
シナリオはわかりやすくて単純です。
傭兵稼業のヘラクレスが紆余曲折の末、独裁者相手に大活躍、もうほんとそれだけ。
私の場合、そこに特に感じ入るものとか、胸打たれるものとかはなかった。
肝心のドウェインのアクションもなんか冴えない。
人知を超えた化け物とヘラクレスの格闘を期待していたせいもあったのかもしれませんが、ただの怪力自慢が有象無象相手にのそのそやってるだけのようにしか見えませんでした。
ヘラクレスに比肩する怪物が登場しないんですよね。
恐ろしくパンプアップされたドウェインの肉体を、そのアクションを、魅力的に撮る、という部分に監督はあまり執心していない。
力持ちの仰天リフトアップをCG使ってさんざ見せつけられてもなんとも思えんわけです。
どこを楽しめばいいのか、私にはよくわからなかった1本。
WWE時代の方がシャープでトリッキーな動きしてたじゃないか、などと思うのは、私が他のドウェイン出演作を知らないせいでしょうか。
期待するものをそもそも間違ってるのかもしれません。