ゴドレイの恋人

1988年初版 森脇真末味
新書館ペパームーンコミックス

作者があとがきで妖怪マンガ、と書いておられますが、言い得て妙。

腹の中が亜空間とつながってるヘソのない人気作家ゴドレイと、ゴドレイに翻弄されるロイとのドタバタを描いた連作シリーズ。

森脇真末味お得意のパターンで定番のやり口、と言われればその通りなのだが、ゴドレイを人間に似た人間とは否なる種族とした設定が、SFマインドあふれていて楽しい。

こういうことをさらっ、とやっちゃうからこの人は侮れないんですよね。

結局終わったのか終わってないのかよく分からないまま4話で終了してますが、ここからさらに想像を広げてゴドレイの滅茶苦茶をエスカレートさせていけば新機軸になったかも、と言う気はする。

結構好きです。

この味は作者にしか出せない、と思います。

「男は寡黙なバーテンダー」と「笊のような神経」を併録。

「笊のような神経」には懐かしの弘と水野(緑茶夢)が登場します。

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