緑茶夢

1979年初出 森脇真末味
小学館フラワーコミックス 全4巻

おんなのこ物語の後日譚。

発表はこちらの方が先なんですが、Sticker解散後の水野の新バンド「スラン」の活動を主に描いたロック漫画。

後に作者が好んで使いそうなゆがんだ性格のキャラ、弘が主役で、ああもう初長編にして森脇真末味の手法、スタイルは完成しているな、と思いますね。

作画にまだつたなさはあるんですが、おんなのこ物語同様、バンド漫画としてのリアルさは突出してます。

おんなのこ物語が気にいったら読んで損はなし。

後年の森脇真末味は結局弘の様な困った性格のキャラと異性、もしくは他者との関係性をドラマに発展させたものを好んで描いてたんだなあ、と本作を読んでいて思ったりしましたね。

ちなみにStickerの八角や仲尾、尚子も作中には登場してきますが性格が全然違います。

この段階ではおんなのこ物語を描く予定はなかったんでしょうね。

関連作として併読しておきたい秀作。

コメント

  1. […] 「笊のような神経」には懐かしの弘と水野(緑茶夢)が登場します。 […]

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